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THE WORLD PEACE8/24/2022
【THE WORLD PEACE】 対馬 隆元 ギターボーカル 佐々木 和也 ベースボーカル 鈴木 昂兵 ドラムコーラス ■札幌から見た函館の音楽シーン 以下、名前省略 ( 対馬 隆元→タ / - →シチク / カトペ→カ / RASTER→R / T→T ) — 札幌から見たときの函館の音楽シーンどう思ってました? タ) 函館の音楽シーン...とにかくBLASTだよね。 (一同笑) — いやマジでそうですよね(笑)俺もBLASTの動向だけ気にしてた時期ありましたもん(笑) タ) ずっとイベントを組んでくれてたじゃん?札幌に住んでても「函館に誰か行くよ」ってなったら「BLASTの企画?」みたいな感じだったね。そういう印象。 T) 一時期、本当俺らしか繋がってる人がいないみたいな... タ) 一気に去ってったっていうか...言い方合ってるのか分かんないんすけど、急にいなくなった時期ってありましたよね。 T) ワールドピース・バリカンが札幌行っちゃったりとか、もうなんかうちらに声かけるしかない、やってるバンドうちらしかいないし、知ってるバンドがうちらしかいないから、っていうので声かけてもらって、バンド集めて企画組むみたいな感じだったね。 — そんな感じでしたよね。ていうか、なんでこの質問しようと思ったのかと言うと、ササヤンさんと、COCOAの螺旋階段登ったところで一緒にライブ見てた時に、ササヤンさんに「今の函館どうですか?」って話をしたんですよ。 そこでちょっと難しい話をしたんですよね。その後「将来の函館のバンドシーンはどうなっちゃうんだろうな」と、勝手に考えてた時があったんですよ。 今回対馬さんにインタビューするとなって「そういえば対馬さんとこういう話したことなかったな」と思って、1回聞いてみたかったんですよね。 まあ「BLASTだね!!」って言われたら、終わりなんですけど(笑) タ) なんかでもあれだよね。盛り上げようとしてたっていうのがさ、やっぱり自分たちが地元にいた時というか、ワールドピースで企画をうってないけど、バリカンの企画があったときとか、BLASTの企画に呼んでもらったときとかって、とにかく何かみんなで1個のイベントを成功させよう!とか、お客さんいっぱい入れよう!とかさ、努力する事を常に思ってたから、なんかそういうのをやってる人は少なくなってきてんのかな??みたいなのは感じてたかもね。 — あ~、確かに。 タ) まずビラ配ったりさ、お店に「イベントのポスター貼ってください!」とかお願いしてたのって、俺らは函館の時からやっててそれは当たり前だと思ってたし、札幌に行ったら「もっとやってる...!!!」みたいに思った。そもそもイベントが多分10倍ぐらい多いじゃん?10倍なんてもんじゃないのかな...?? だから常にメンバーでライブハウスのイベントを調べて、自分たちの企画に遊びに来てくれそうなお客さんが来そうな日をピックアップして、今日は誰がビラ配りに行くとか、そういうスタンスも元々函館でやるようになったものだからね。 — そう考えたらやっぱり盛り上げるっていう部分ではなんかちょっと足りない部分はあったのかなって思いますね。 タ) まあそうなるかもね。でもそこに関しては俺らはもう札幌で活動してるバンドになってたから、招いてもらったり、呼んでもらったりしてる以上はそういうの考えた事はなかったけどね。ただ、自分たちがやるなら「こうやろう!」みたいな感じだよね。 だって、つまんなかった事はないからね。函館ライブしてね。 札幌で活動しててこっちで呼んでもらってやるライブだってもちろん最高だったしね。 対馬さんが持ってた昔のフライヤーやデモのジャケ。 知ってる人はみんな懐かしすぎて笑うよね(笑) ■帰函、心境の変化 — 僕的には待ってた感があったんですよ、対馬さんがやるの。 タ) え、マジ?めっちゃ嬉しい。 — 函館帰ってきて久しぶりにライブしてみて、何か心境の変化とかありました? タ) いや全然あるよ。自然と今回トリプルクラッチが来てイベントをやりますってなった時、別に函館じゃなくても良かったと思うんだけど、俺は函館でイベントをやりたいと思った。 今のワールドピースの現状(精力的に活動出来ないのは)コロナ関係ないからね。 バンドがガンガン動けなくなったっていうか、ツアーとか、元のように年間50本とかライブしてた事を考えると。そもそも俺は仕事で函館に帰ってきたから「何か今までのようにはいかない」みたいなのは思いつつあった。 でもあれだね、ARARAから声かけてもらって「BLASTとツーマンのやらないか?」って言ってもらった時は、もうめっちゃ嬉しかった。 — あれは俺もめちゃくちゃ最高だと思ったし、嬉しかった。 タ) 最高だったよね。演奏荒ぶってたけどね(笑) ああ、そうだ!心境で変わった事って言ったら一番はやっぱり練習だね。練習がもう札幌行ったり来たりも結構難しくなっちゃったから、練習の仕方が違う。曲の作り方とかもそう。主に曲のデータのやりとりになったね。 最近は俺が大体のドラムとかも下手くそな打ち込みをつけて、更にベースも入れてからメンバーに送る。それで「こういう感じの曲を作ってんだけど、どう?」って言って、アイディアがあったら「ここ、こうしたい」とか、そういう感じになってる。そこが今一番変わったんじゃないかな。 T) スタジオで合わせられるわけじゃないもんね。 タ) そうですね。だから歌練習とか当たり前に練習入れたのが、今入れなくなってるのは帰ってきてからの一番変わったとこだね。ただ逆に曲作りとかはなんか違うやり方を覚えたから、そういうとこで楽しさはあるけどね。 — なるほど。でも嬉しかったな~。青春時代で言えばギャザリング(昔あったライブの企画名) だったから。毎週のようにベイ(今は亡きライブハウス・Bay City's Street)に野坂と行ってたから。 タ) いやそうだよね... 月1ぐらいはイベントをやろうみたいになってたもんね。 年10回もなかったんすかね?ないと思うし、半分ぐらいですかね?年6、7回ぐらい。 T) そのうちの半分くらい俺らも出てると思う。 タ) そうっすね(笑)みんなでビラ配りまくってたもんね。五稜郭とかの前行こうって。 — そういえば、俺ビラの話聞いてめっちゃ笑ったんですよ(笑)そんな事してたんだって(笑) ~以下、載せれない話になったので割愛~ — いや、この話載せれないわ...(笑) (一同笑) タ) ....まあ、きっかけはやっぱ函館だね(笑) 五稜郭でビラ配ったりが一番最初じゃないかな。 — 当時は五稜郭ダイエー(今のシエスタ)の前とか行くと、ギャザリング出てたメンツによく会ってた気がします。キム(バリカンのドラム)とか、あっくん(バリカン元ベース) とか。 タ) そうそう。それこそそういうのはバリカンが一番真面目にやってたんじゃないかな~。俺らはそういうのに影響されてたのめっちゃ大きいし。 — 俺もキムとか会ったら「シチクもフライヤー配れ!」って何十枚も渡されましたね(笑)なので、俺はそれを焼田(dry as dustの元ドラム)に渡してました。 ■今回のTHE WORLD PEACE企画の話 — なぜ、函館でやろうと思ったんですか? タ) 俺函館に帰ってきて6年目になったんだよね。ずっとワールドピースで企画はやりたいと思ってたんだけどもタイミングがなかった。 なんかその自分たち主体で「さあ動こう!」っていうきっかけがなかったっていうか...かなり受身になってた。それこそあれだね、BLASTとのツーマン終わって、その後にbachoきたのがあって、年明けにアツシさん(THE KNOCKERS)のアコースティックライブでツーマンやるからって言われて行って、そうやってライブを久々に何ヶ月スパンぐらいでやってった時に「やっぱ函館でやりてーな」って思った。 「誰々来るから企画組んでくれない?」とか、言われてるのは何回かあったんだけど、やっぱコロナで流れちゃったりとかあって、それが今回実現できるって感じかな。 T) 「原点回帰やりましょう!」って連絡きてたもんね。 タ) そうそう(笑)原点回帰。 — なんですかそれ? T) 原点回帰ってね、身内でクッソ流行ったんだよね。ワールドピース・札幌のsnatchが函館に来た時、うちの企画でライブやって打ち上げがポップコーンだったんだよね。 それでね、めっちゃ呑んでて誰かが「原点回帰だーー!!!!」みたいな事を言ったら、その”原点回帰”って言葉がその日めちゃくちゃパワーワードになって。何かある度に言っててさ(笑) タ) なんかあの時のライブも俺らは何かのきっかけになったような感じがした(笑) T) 俺らあの日がオトラクで初めてやったライブだったかな~。実際やってどうなるのかなって結構思ってたから、snatchとワールドピースが来て...つか!あの日めちゃくちゃ床揺れてたんだよな(笑)「床抜けんじゃない!?」ぐらいな感じになったりとかで。 タ) 盛り上がってましたよね~(笑) T) すげえ楽しいライブだったから、これをやっていければっていうのも思った。あの日はすごい良かった。それがもう打ち上げに出ちゃって....(笑) タ) ナッティー(BLAST)さんが一気呑みしてた(笑)俺初めて見たな~(笑)「ナッティーさんって一気呑みするんだ!!」みたいな。 T) あれ俺めっちゃ覚えてるけど、タカミ(snatch)が「ナッティーさん、イッキしてくださいよ~」みたいな事を言ったら、ナッティーの目の前にワールドピースの当時のドラムのモッチがいて、タカミに言われたもんだからナッティーがビール持って「モッチ飲むぞ!!」とか言って、2人イッキしてた(笑) タ) そもそもモッチはめっちゃ酒弱いからな~(笑)めっっっちゃ弱い!!(笑) T) 弱いんだ?(笑) タ) めっちゃ弱いです。弱いけど楽しかったり、ライブが自分ら的に良かったりすると呑んで失敗するタイプ。あの時まさにそうだと思う。やばかったですもん。モッチがゲロゲロ吐いてましたもん(笑) T) あの日みんな呑んでたもんな。 — それが原点回帰の発祥だったんですか?(笑) T) そうそう(笑) タ) 間違いない。 — そこから毎回「原点回帰しましょう!」って言ってたんですね(笑) T) 会えば原点回帰って言ってたね。 — じゃ今回もある意味”原点回帰”みたいなものなんですか? T) そうだと俺は思うけど...(対馬を見ながら) タ) そうですね!!多分そう思ってるのは俺とTさんだけじゃないはず。 T) うちののメンバー全員「原点回帰だー!」みたいな事をグループLINEで言ってたからね(笑) ■どんなイベントにしたいか — どんなイベントになればいいなと思ってますか? タ) 久々にイベントをやる!と思ったら、俺は函館に帰ってきても全然イベント遊びに行けたりもしてないし、どんな人が来るのかとかも、あんまりイメージができてない。 例えばワールドピース全然知らない人が来てさ、見てくれて、合わなかったとするじゃん?別にそんな好きじゃないとか、そうなったとしても楽しめるような日になればいいなっていうのをちょっと思ってる。バリカンもそうだし、トリプルクラッチも、音楽性がバラバラなバンドがこの日出てくれるから、なんかそういう意味でもね。それぞれの好きなお客さんとかが来て楽しんでもらえればいいなっていう。そのためにもフードを出してみようとか。 あと、ロフトだね。ロフトは今世代を変えて、俺らみたいな30代のジュンペイさんが店をやってて、そのジュンペイさんが今服屋さんをどういう風に動かしていこうとしてるのかを見て欲しいと思ったし、俺もこれからもずっと服買いに行ったり遊びに行ったりすると思うから。そういうのを見て欲しいって感じかな。 あとはもう楽しかったってなるのが一番いいかな。 —まだ出してないんですけどロフトのインタビューしたんですよ。僕が全然記事に納得いってなかったのが遅れた原因だったんすけど、だんだん僕も予想外に忙しくなったりとかして、あとはだらけてたりもあって、結局このぐらい流れてんですよね。去年の9月くらいに取材したのに… (早く仕上げます。ジュンペイ君申し訳ない…) タ) そうなんだ(笑) なんかね、ジュンペイさん年近いのもあって俺はすごい嬉しいなと思って。元々ほとんどジュンペイさんのお母さんがロフトの店番っていうか、店にいたんだけど、そもそもその時からロフト好きで通ってて、今世代変わって、自分が帰ってきたタイミングと近かったから、尚更声かけたいなと思った。函館に帰って戻ってくる人ってそこまで多くないと思うから。 なんか出てった俺が言うのもあれだけど、なんかもっと函館好きになれることやってった方がいいなと思う。 札幌に住んでればさ、店もあるし、遊ぶとこいっぱいあるけど、でもそれが全てってわけじゃないから。 函館でも自分が生きてる内は何か楽しいの増やしていけた方がいいじゃんっていう。イベントもそういう感じで考えてるかな。今回は本当そういう感じ。 あとは"古いと新しい"を混ぜたいって思ってる。 ドラッグスだって、それこそカウンターアクションのウラさんにメッチャゴリ押しされて、いきなりCD渡されたもんね(笑)「これ聞きな!」「知らないの!?あんた函館なのに!?」みたいな(笑) そういえば、ウラさんがノッカーズとかにも速攻言ったって言ってた。ドラッグスの誰かと喋った時かな?「俺らの目標ノッカーズとやる事だったんすけど、2回目ぐらいの札幌ライブで目標達成しちゃった」みたいな。ウラさんのおかげで速攻目標終わりましたみたいな。 — ウラさん流石ですね(笑) ~しばらく思い出話が止まらず脱線しまくる~ タ) 今回のイベントはBLASTとか、ワールドピースとか、バリカンとか、シチクもそうだし、ARARAのカトペさんとか、函館で元々ずっと繋がってる人達もいるけど、それこそ俺らがいっぱいツアー回って、ワールドピースを知ってくれた道外のお客さんとかも今予約くれてて、そういう人たちにも見て欲しいっていうのがある。 — 何かこれが色んなきっかけとなって、どんどん函館でこういう風なイベントも多くなって、浸透していって、平日とかもライブ出来れば良いですよね。 タ) ちなみにだけど、俺もできれば平日のイベントの方が嬉しいわ。 — わかります(笑) タ) 土日はマジで忙しいからね(笑) — どうにかしていきたいですね(笑) タ) そうだよね。平日の夜が最高だね。月曜日とかね。カトペさんそういう夜作って欲しいです(笑) カトペ) や、やるか!!!(笑) タ) 平日の夜で遊べるのって結構好きで、ブッキングイベントとか面白いのあったよね? — あったなぁ。 カトペ) やっぱ俺ら世代ってさ、平日もやってるもんだと思ってるじゃない? 今の子たちって土日イベントしかないじゃん?俺はもう平日にイベントがあるっていうのを復活させたいと思ってる。 — 俺酷いとき週4はライブ見に行ってましたね。 タ) とりあえずライブハウスの前をふら〜っと通ってみるみたいな。そういう流れはあったよね。 — 「おっ、今日このイベントか!忘れてたわ。寄ってこ」みたいな。 カトペ) 何もなくても行くみたいな タ) そうっすね〜。楽しかったな。 T) 函館も昔はブッキングで平日にライブやってたもんね〜。 — ブッキングの対バンも豪華でしたよね。 タ) 豪華だったね〜!楽しかったし。 — 知らないバンドと対バンするの楽しかったし。 タ) 今回もね、ちょっと違うけどそういうきっかけにもなればいいなって思うよね。ただ作ろうと思って作るのは多分バンドマン側がやることじゃないかもしんないけど。 思ってるのはいいんじゃないかなって思う。何かこういうふうになればいいなとか。 — 各々気づきがあればいいですよね。 タ) 自然となるんじゃないかな? ■今後の函館での活動 — 今後も函館で企画やろうと思ってます? タ) 全然思ってるよ!今ね、ソロも動き出そうとしてるからね、そういうのをやれるようになれたらいいなと思ってる。バンドだけじゃなくて。ソロなったらカトペさんとか出てほしいっす。 カトペ) やろうか!!(笑) いやあ〜緊張すんだよな(笑) タ) シエスタでやってたのとか、一番よかったっすよ!!うちの親父とかは「カトペ君にちゃんとやらせりゃよかった…」って言ってましたよ(笑) — 当初(対馬さん・カトペさんが函館帰ってきた時)は、対馬さんもカトペさんも函館でライブやらないもんだと思ってましたよ。偏見ですけど。 タ) え、なんで? — もう本当になんとなく。雰囲気で。「BLASTが企画やったりするならやるのかな?」くらい。勝手な想像ですけどね。失礼な意味とかじゃないんですけどね。 あれじゃないですか、対馬さんも札幌とか関東とかでもガッチリやってたし、カトペさんも東京とかでバチバチやってるし。あんまりこっちでやる土壌というか理由が無いよな…みたいな。 タ) それこそBLASTとツーマンやらせてもらった時に「やっぱ函館でやんのおもしれぇ!」と思ったね。初めて見てくれた人とかが音源買ってくれたりとかして、やっぱライブのどこに重きを置くかっていっつも意識してたのは「良かった」って思ってくれる人を増やそうって思ってたとこだから。 ライブやった時に昔懐かしい人たちだけじゃないっていうふうにしたい、昔懐かしい人たちと懐かしい話をしてライブするのはもちろん楽しいけど、やっぱりやってる方も見てる方もさ、それがずっとは多分駄目だと思うんだよね。だから新しいものを取り入れていったりとかやっていきたいし、やってった方がいいと思う。 — 函館の人って、みんなすごくちゃんと見てくれますよね。ちゃんと1曲1曲ちゃんと聴いてくれるっていうか。それがすごいなと思いました。札幌から帰ってきてライブした時「こんなんだったっけ?」と思いましたね。 タ) 函館って元々そうじゃない?函館ってすげえ盛り上がるライブって、めちゃめちゃ多い方ではないと思うんだけど、でもちゃんと聞いてる感じとかはする。 BLASTとツーマンやった時はマイクに付いてた飛沫防止のやつのせいでマジ何も見えなかったけど(笑)あれすごいよね(笑)「 俺は何と闘ってるんだ…!?」みたいな(笑)ツバ映るし。気が散っちゃってなんかびっくりしたよ。 話それたけど、物販買ってくれたりとか、話しかけてくれる人とかいて、やっぱちゃんと見て聞いてくれてんだなみたいなのは感じたね。あんな俺らの荒ぶった演奏でもね(笑) — 終わった後みんなワールドピースカッコ良かったと言ってたなぁ。 タ) まじか! — 誰かに「ねえ、あのワールドピースのライブの3曲目にやったやつ、どの音源に入ってるかな?」とか聞かれたし。「何入ってるとかまでは俺わかんないよ!」って話してた。ワールドピースの曲、結構知ってる方だけど。 タ) あれだよね。ワールドピースのメンバーがそんなに変わってないのがいいんじゃないかな?去ってた人も辞めちゃった人もいるけどさ、残ってるっていうのがまずデカいよ。 — すごい事ですよ。 タ) BLASTいなかったら無いかもしんないっすね、それこそ。 T) 俺らは別にそういうつもりでやったわけじゃないから、とにかく「やらなきゃやらなきゃ」という感じだったし。それが重なりに重なって20年経つけど。”守ってきた”とかっていう意識は全く無いかな。 タ) でもそれめっちゃいいっすね。 T) その場のあれで何とかやりくりするっていうので、ギリギリのところで何とか踏ん張ってやり続けて、やっぱ札幌のバンドとかはその状況を知ってくれてるから函館行きたいとか、こっちも「やるか~」みたいな、上手くいえないけど(笑)その関係性がずっと繋がってきて今に至ってるのかな。 — ワールドピースもBLASTも辞めないでやってくれててありがたいですよ… タ) 1回さ、1年半ぐらいやめた時期あったんだよね。 それで終わらなくてよかったって心の底から思ってる。 辞めた時は高校を卒業した時で、バリカンは札幌行こうかな~とか、そうなる直前ぐらいだと思うんすね。あんときササヤンともクソ仲悪かったからね。 — そうなんですか? T) 知らんかった(笑) タ) 仲悪かった。気持ちが前に行きすぎたのかもしれない。 俺、その時からツアーとか絶対したいって思ってたし。あと彼女とかもいて、何か彼女を逃げ道みたいにしようとしてたっていう自分もいた気がする。 ある日、新しい曲作ってメンバーに聞かせた時にさ、1回ササヤンにね「俺この曲やりたくねえ!」って言われた事あったんだよね。「じゃお前が作れや!」って俺が怒った事があって、その辺りから多分ちょっとずつ気持ちがズレてたんだと思う。練習しててもさ、目的のない練習ほどつまらないもん無いじゃん?なんかライブに向けて練習するとか、それってもう目的あるじゃん?何かいいライブしたいから練習するとか...何かそういうのじゃなくなってた時期だった。多分。 — 俺解散したの進路の問題だと思ってたけど(笑) タ) いや全然!だってクマ(ワールドピースの初代ドラム)なんて最初専門学校1年行かなかったから。高校卒業して1年あけて「やっぱり俺ドラムの専門学校行く!」って言ってたし。たまたまクマが札幌行って、ササヤンはバンドしないけど、とりあえず札幌行くってなって、俺は就職したんだよね。当時”あじさい”にいたから。あじさいの正社員になった。 彼女がその当時札幌にいて、新千歳の空港店があるからそこに行くことになって、まあ要するにたまたま皆札幌にいたんだよね。 — え?じゃ偶然会ったんですか? タ) 偶然!札幌で活動するなんて別に決めてなったわけじゃない。たまたまだよ。 新千歳空港店で俺働いてたら、免許取りたてのハジ(バリカンのギター)とクマが2人で「タカの顔でも見にいっか!」みたいになったらしくて、それで急にラーメン食いに来たんだよ(笑) ボロボロの軽四か何か乗ってさ(笑) そっからクマとまた連絡取るようになった。バンド辞めてから成人式まで俺はササヤンと会ってなかった。仲悪い感じになっちゃったから。 — ちょっと気まずいみたいな? タ) そうだね。でもみんなやっぱりやりたかったんじゃない?俺もやりたかったし。 — 復活まではどういう経緯だったんですか? タ) クマが飲みに誘ってくれて、なんか「すすきので呑もう」って言われてさ、当時無制限980円呑み放題みたいのあったじゃない?(笑) — あったあった!(笑) タ) 「何これ!?」みたいな店あったじゃん?(笑) クマは当時学生だったし、クマがそれに誘ってくれて、2人で呑みに行ったんだよね。 その時なんかクマがね、タバコ吸いながらさ「なんか…学校の奴らとバンドやってもつまらねーわ…」みたいな、そういう感じで喋るから「へぇ、そうなんだ~」みたいな。 「ワールドピース一生懸命やってた時、楽しかったよね!」みたいな話もして、「またやりてえな~」みたいに言われて「えっ!まじで!?」みたいな。俺もやっぱギター弾きたいと思ってたから、それがきっかけだった。 — へえ〜 タ) でも、ササヤンとは仲悪いままだったし、だからワールドピースとしてやるのかな~?みたいな感じだった。それを多分クマがササヤンに言ったんだよね。そして成人式で1回会った後ぐらいに何かササヤンから急に連絡きたんだよね「ちょっと家行きたい!」って、それで家来てさ、「俺もやりたい!!」みたいな感じになって、それでまたやる事が決まったんだけど。そんなこんな言ってる時に俺は札幌の彼女と別れちゃって、そしたら札幌に住んでる意味が理由が無くなっちゃったから函館に帰ったんだよね(笑) — へえ!(笑) T) そういう経緯あったんだ(笑)ほんと知らんかった(笑) タ) でも俺その時なんかガンガンやるつもりななかったんですよね。 でもなんかその時ササヤンが猛烈にやる気満々になってて、「タカ、俺の家に居候でいいから札幌に来い!」みたいな。 何も仕事決まってないのに行って、2ヶ月ぐらい仕事決まらないでずっとササヤン家でプータローっていうか、仕事を探しつつやってたね。 — そうなんだ(笑) タ) 2人でさ、サッポロソフトの瓶あるじゃん?それ700円ぐらいで買えたから、それを2人で何百円か出しあって、コンビニで買ってさ、2人でベロベロになるまで飲んで曲を作るっていうのをやってた(笑) — 仲良くなって良かった(笑) そういえば、復活ライブってカウンターアクションでしたよね? タ) カウンターアクションだね。 — 俺見に行きましたよ。良いライブだった...ほんとに。 タ) おお!マジか!!(笑) ~ また昔話が盛り上がり話が脱線したので割愛... ~ — だいぶ話が脱線しまくって、もうよくわからない....(笑) (一同笑) R) 何か根本っていうか、このタイミングで聞くのもあれなんですけど。ワールドピース知ったきっかけが2曲入りのデモ出してますよね? タ) LIFE is HOPE入ったやつですか? R) だと思う。その時ってやっぱ周りってメロコアで激しかったり、英語で歌ってたりしてる中で、ストレートに日本語で分かりやすく歌ってたのが俺の印象ではワールドピースぐらいだったなと。さっきも話出てたけどメロディックとかスカパンクから現行の状態になった”きっかけ”ってあるんですか? タ) あんま理由ないんすよ。 R) ああ、この時これやりたいからみたいな? タ) なんかそれこそ、函館で活動したときのワールドピースは、英語の曲も2曲ぐらいあったんですよ。だけど、英語をやめた理由が「俺、英語喋れね」って(笑) カ) 結構前にも言ってたよね。昔から一貫してんだね。 タ) そうっすね。日本語もまともに言えねーのに英語を使うのは駄目だって自分で思っちゃったんですよ。きっかけそれかもしんないっすね。でも結構eastern_youthに例えられたりはあるんすよ。「北海道っぽい音」っていうのもめっちゃ言われますね。 — でも、俺はワールドピースがeastern_youthって例えられるのは、あんまピンとこないんですよね。悪い意味じゃないんですけど。 タ) あれじゃない?シチクは中学生ぐらいから俺らの事を知ってるから尚更そうなんじゃない?(笑) — うまい棒の歌とか歌ってたし。「うまいぜ~うまいぜ~うまい棒~」って。 タ) 歌ってたね(笑)よく覚えてんな(笑)やばいねそれ。うまい棒の曲歌ってたヤツらが今これですよ。 — 「キスしよう」とか(笑) タ) キスしようは初めて作った曲だ(笑)よく覚えてんな(笑) — 対馬さんは不良のイメージあったから、当時ライブ見た時に野坂(yogisha)と「対馬さんって、あんな曲歌うんだね」って話してた記憶ある(笑)「ちょっとイメージ変わったな」「優しい人なんだな」とか色々思ってた(笑) T) (笑) タ) 話戻すようだけど、何きっかけって難しいっすね~。 カ) これ質問したか分かんないんだけど、今回企画やるわけじゃない?それをやった上で、今後どういうワールドピースになっていこうとしている? タ) ワールドピースの方向性ですか?今一番思ってるのは、やっぱ楽曲制作ですかね。その自分たちの音楽をもっと作れるようになりたい、もっと発表できるようにしたい。それが一番ですかね。何かそのためにも色んなイベントに出たり・やったりして吸収したものを音楽に変えていくみたいなのが今一番かもしれないかな。もうワールドピース関係なしで個人的な話になっちゃうんすけど、音楽にもっと携われるものを増やしたいっすね。 カ) なるほどね。 タ) 今作ってるソロとか完全にそうです。今回のイベントと全然関係なくなっちゃうけど、ソロはシンセサイザーとか、打ち込みとかも入ってて、ボーカルとギターとか、あとベースは自分で録って残りは任せたんですよね。今バリカンのハジが打ち込みとシンセを入れて、映像はジョウチさん(元comix・バリカン)が今作ってくれてるんですけど、やっぱそうやって音楽を外に飛ばす行為を今年は考えてますね。 カ) そのためにイベントも出るし、企画もやるしって事か。面白いね。やるためにやるんだね。 タ) そうです。なんか今までも多分そうだったんすけど。11年ぐらい前、正式なリリース音源が出るっていう時に、初めてちょっと長めのツアー行こう!と、組み出した時に一番最初にKOさん(SLANG)に言われたのが「今はもうドサ周りじゃない」って言われたんすよね、その当時で。 だから、集中して東京とかに行け!みたいな。行ってガンガンやった方がいいよ!って、色んな人に見てもらって!って言われたんすけど、俺らはやっぱアホなんでブッキングに出まくってました。 — へぇ~!すごいな。 タ) 東京のブッキングとかめっちゃ出てたよ。だからもう一番最初はただの平日ブッキングじゃないけど、それで無理やり日程を埋めてもらってた。それでカッコ良いバンドがいたりして、それが繋がって「じゃ次やるなら俺らがイベント組むよ!」とか、見に来てたのが例えばヒロさん(break a school)だったり、それが今に繋がってるね。それで今に至ってる。俺ら誰かに紹介してもらってとか、あんまり無かったかな。ライブハウスの人が褒めてくれて、良くしてくれて、じゃあ次こういう風に組んだ方が良いとか、そういうのがいっぱいあったけど、あと挑戦はしまくって東京で企画を組んでやるとか、普通に箱代払うとか。めっちゃ怖かったけどね。でも1回やっちゃったら何か出来るようになって、何回かあったね。 カ) 今回も挑戦だね。 タ) 挑戦ですね。もうそれこそ自分の住んで生まれ育った地元ではあるけど、だけど札幌に離れてから函館で企画をやった事があるかっつったら無いままなんで、要は札幌に住んでた時と今函館に住んでるってだけで状況は変わってないんで。挑戦する。 ~ THE WORLD PEACEインタビュー/おわり ~ <あとがき> 【T】 THE WORLD PEACEに呼んでもらいました。どーも函館MELODICK K'RASH BLASTの Tです。 しかし、何を書けばいいのか分かりません笑 インタビュー見て貰えば大体分かると思いますが、僕らBLASTは函館でずっとやり続けてきて他のバンドの事を考える余裕なんて一切ありませんでした。それだけ自分のバンドに夢中になり、周りを見ずに続けてきたと思ってます。 気づけば先輩ばっかりの周りが後輩だらけになり、年上になってしまい、敬遠されることも多々ありました。 だけど、函館に新しいライブハウス「函館ARARA」が出来て周りの後輩に助けられて、生かされているんだとやっと気づいたのです。 そこで気づいたのは、人生何が起こるかわからねぇって事です。 自分がいいと思ってやってきたことが間違ってるかも?とか考えちゃうんですよねー。 THE WORLD PEACEは昔から知ってる仲間です。俺らが一方的にそう思ってるかもしれません。でも今回誘ってもらって感謝してるし、仲間がやりたいと思う事に参加できるってすごく嬉しいです。 誘ってくれてありがと! TRIPLE CLUTCHはもう解散したと思ってたけどやってたんすね笑 マジで楽しみ!バッチリかましてくれるでしょ。 BARIKANは10年ぶりの対バンかなー?初めて会ったのはまだ彼らが高一の頃だよ笑 太々しい奴らだなーと思ってたあの時から随分時が経ってお互い大人になって楽しい時間を作ろうとしてる。最高じゃん。よろしくね! The Dragsは函館で一番かっこいいロックバンドです。彼らがライブでかましてるのを見るたびに、こっちも負けてらんねぇなって思わせてくれるバンド。 後輩だけどそんなの関係なくてさ、ケツを蹴り上げてくれるバンド。後輩にこいつらがいてくれてよかった。よろしくね。 9/3は間違いなく楽しい夜になります。 だって俺が一番楽しみだし!笑 みんな笑顔で、音楽で遊べる空間が函館にはあるんだよね!みんなで笑い合ってお酒飲んで自由を楽しもう! 【シチク】 ゲンキさんがARARAという大きなきっかけをくれて、カトペさんがあの手この手でやってくれて、岸田とかスタッフ全員一生懸命やってて、それに引っ張られ伸びていく音楽たちが「美しいな」と最近よく思うんだよね。いま函館で音楽出来て良い経験だなと感じてる。 そこに今回18年くらい前に函館メロディックシーンを作った重要バンドのひとつと言っても過言ではないワールドピースが企画をやってくれる。 俺はすごく嬉しい。みんな各々生活忙しいとも思う。でもやってくれる。 対馬さんは「今回企画を通して、お金じゃなく、やる気でも良いし、楽しかった気持ちでも良いし、そういうのを持ち帰ってもらえるような企画に出来たら一番かな。」と話してた。俺はとても誇らしく頼もしく感じた。 俺は中学から対馬さんとは知り合いで、よく一緒に遊んだわけではないけど、バンドを通して、その姿を見て青春を謳歌した。 そんな俺にとっては今回の企画はとても意味のあるものなんだよな。そして何より未来ある企画だなと思う。 俺記事中にも書いてるけど、対馬さん函館でやらないもんだと思ってたから、今回もこれからもやってくれるなんて嬉しい話だよね。 その始まりとも言える今回の企画、是非みんな足を運んで対馬さんとか俺とかでも良いから今回の企画の感想を教えて頂ければ最高。 企画終わったら企画のレポートも書こうと思ってるので、それもよろしく。 当日はたくさん楽しもう!!原点回帰だー!!!!! 過去と現在が繋がった瞬間を見れると思う。楽しみだね。 ■チケット予約は出演者・PASSVOLUMEツイッターDMまで。
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The Drags11/9/2021 今回快く取材を受けてくれたのは函館を中心に活動してる「The Drags」だ。 俺個人のイメージではコロナ禍でも"やれる事"しっかりやってた印象がある。 彼らの活動はコロナで心身中年太りし重くなっていた俺のケツを蹴り上げてくれてた。 俺が勝手にそう思ってるんだけどね。もちろん他のバンドも頑張ってたけどさ。 そこで俺はリスペクトもあり、取材させてもらいたいなと思った。 結成から今に至るまで、バンドの原動力、新しい音源の事、その他色々聞いている。 是非見ていってほしい。早速どうぞ。 The Drags 2014年4月結成。函館を中心に活動中のパンクバンド。 メンバーはVo.Gt/イイホウシ ユウダイ、Gt/タニフジ ヒカル、Ba/イシザカ ナオキ、Dr.ササキ タイシ 数回のメンバーチェンジを経て今に至る。 今はもう函館のパンクバンドの"顔"だと思ってる。今後も彼らにもシーンを引っ張っていってほしいと心から思える存在だ。 The DragsはギターのヒカルとドラムのタイシはGANZINもやっているのもあるし、イイホウシもイシザカも色んな音楽を聴いている。そこからもパンク・ガレージ・ハードコアという枠だけには捕われない楽曲の良さがある。 未体験の人たちはとりあえずライブ映像を見て欲しい。そして是非ライブハウスへ足を運んでほしい。 今回はイイホウシが札幌のためリモートで参加。 この写真、遺影みたいで面白かった。 【結成から今に至るまで】 --- バンド結成後、メンバーチェンジや色々な事があったと思うから、そこら辺も含めて教えてください。 イイホウシ) The Drags結成は2014年の4月ですね。 4月に大学入学してすぐ軽音楽部に入ってヒカルと一緒にやろうという感じになりました。 他に1学年上のドラムと同期でベースがうまいやつがいたので、その4人で始めました。 それでその年の10月ぐらいにベースがいろいろと活動が増えてきたので辞めたいってなって… ヒカル) その前にライブのお誘いがあって、その時に元のベースが出演できない事があって「サポートで俺がやるわ」とザカさんが言ってくれて1回やったんですよ。 --- サポートから始まったんだね。 イシザカ) はい。 イイホウシ) そうっすね。club COCOAで。コピーとオリジナルを2曲か3曲くらいやったんだっけな?ザカさんにサポートしてもらって「ザカさんがいいな」と思っていたタイミングで前のベースが辞めたいという話があって(笑) --- なるほどね(笑) イシザカ) 俺はイイホウシに「いつ入れてくれるの?」って、ずっと言ってたんですよ。 前のベースはパンク好きじゃないって知ってたんで。 --- 音楽性的にもそうなんだ。それじゃ満場一致みたいな感じだったんだ。 イイホウシ) そうっすね。10月にザカさんが加入して本格的に始まった感じですかね。 --- へぇー、その時はイシザカ太ってたの? イシザカ) 太ってました。 【一同爆笑】 --- 何キロ痩せたの? イシザカ) ピークから一番減ったので16キロ。 --- そうなんだ(笑) あとはなんかある? イイホウシ) あとはタイシくんが加入したのが201…あれ?2018年ですね。 前のドラムが就職で土日が動けなくなったので、サポートでドラムを入れながらバンドをやりたいと相談をしていて。 その頃タイシくんがPoSSというバンドをやっていて、パンクに精通してるドラマーだなと思っていたので、叩いてくれないかという話をして、サポート参加してもらう事になりました。 ヒカル) それが2017年です。 イイホウシ) え?17年? ヒカル) 17年。 イイホウシ) 17年か。 タイシ) 17年だね。17年の夏から秋頃だよ。 イイホウシ) あー、17年の秋くらいか。それくらいっすね(笑) --- 曖昧でも全然いいよ(笑) イイホウシ) サポートドラムっていう形で半年くらいやってもらって、2018年にタイシくんにも確認して正式メンバーとしてやってもらう事になりました。 このくらいの規模・知名度で”メンバー変更のお知らせ”みたいなのをやるのが気持ち悪くね?ってなったんで、ヌルっと変わりましたね。 よく対バンしてた地元のバンドに「ドラム変わったの?」「正式にタイシくんに変わりました」くらいな感じで。 だから今回公式の発表するのは初めてですね。オフィシャルとかSNSでも言ってないので(笑) --- そうだったんだね(笑) イイホウシ) だからちょっと嬉しいっすよ。 --- みんなフワッっと知ってたけどっていう。 タイシ) 俺もフワッとプロフィールに書いてますけどね。 ヒカル) みんなちょっとづつプロフィール変えてるんですよ。 【一同爆笑】 --- なるほどね。じゃあ今回が正式発表会だ(笑) イイホウシ) 口では伝えてたんですがSNSだったり、情報ツールを使って発表したのは初めてですね。 --- 大々的に書かなきゃ(笑) 今回が正式に加入発表となったタイシ。 次回のライブがお披露目ライブって事になるのか? 【変化について】 --- 次の質問ですが、ここまでやってきてメンバー各々のバンドに対する変化みたいなものはありましたか? イイホウシ) なんか前までは他力本願というか…例えばBLASTとかQuickとかSWORDが企画やってくれたらオファーしてくれないかな?っていう”待ち”のバンドだったと思うんですけど、最近は自分たちで企画イベントをやったりして、The Dragsの名前を大きくしていきたいという気持ちがあるのでそこらへんはちょっと変わったかなと思います。 イシザカ) ちょっと能動的にはなりましたね。 タイシ) すげー個人的な話かもしれないですけど、The Dragsに加入してから自分の演奏において表現の振れ幅が広がった気がします。「こういう曲だからこうした方がいいかな」とか「ここにはこういうフレーズを付けた方がいいかな」って考える機会が増えましたね。 --- なるほどね。ヒカルは特にない感じ?(笑) タイシ) 結構俺はいい話したよ(笑) --- イイホウシとタイシは100点の答えだったね(笑) イイホウシ) ちゃんと喋んなさいよ。 ヒカル) 人の話になっちゃうんですけど、イイホウシがMCで喋るようになりましたね。 --- それまで喋らなかったの? ヒカル) 元々喋らない…というか全然喋らないライブもあったんですよ。 自己紹介くらいだったんですけど、最近は割と喋るようになりましたね。 --- とっつきやすくなった? ヒカル) 多分とっつきやすくなったと思います(笑) --- なるほどね(笑) イシザカは他になんかないの? イシザカ) あー、痩せて服装を気をつけるようになりました。 【一同笑】 イシザカ) 見て呉れを気にするようになりました。 そういうの顕著にアレ出来るジャンルじゃないですか。 タイシ) ファッションは気を使うようになったかもしれませんね。 --- 短パン履く回数減ったとか? イシザカ) それはもちろん、昔のライブ映像見てたらパジャマみたいな短パン履いてライブしてました(笑) イイホウシ) 確かに。服装とかみんな変わった感じっすかね。みんなライダース持ちになったり。今までなかったので。服装は変わった気がしますね。あと楽器変わったね。 イシザカ) 曲とかなんか、日本より海外寄りになってきているね。影響的なものは。 ヒカル) そうっすね。 イシザカ) タイシの影響がデカイんですけど。 タイシ) いえいえいえいえ。 イシザカ) すぐBad Religion(笑) イイホウシ) あー、確かに2ビートの曲やりだしたのタイシくん入ってからだな。 --- そうなんだ。 イイホウシ) もともと僕が2ビート好きじゃない…というか、好きなんですけど「自分でやるのはちょっとな~...」って偏見があって。 個人的にはかっこいい8ビートにこだわって最初はやってた感じですね。 前のドラムがツービート苦手だったっていうのもあるんですけど、タイシくんがツービートをしっかり出来るのでやってみないかという話になって曲が出来たんです。 ドラムが変わって僕らも変わりましたね。 --- もとからやってたとかじゃないんだ。 イイホウシ) 全然。 --- そんな変化があったんだね。 【原動力】 --- 今イイホウシが札幌に住んでて、活動の難しさとか多少あると思うんだけど。個人的にDragsはそういうのをあまり感じさせないように見えたんだよね。ARARAとの合同企画をしっかりやってたり、要はコンスタントに活動してたように見えた。色々大変な中そこまで”やろう”ってなった原動力って何だったの? ヒカル) イイホウシが東京で働いてた時は距離も遠いんで、なかなか練習出来ないってのがあったんですけど。札幌勤務になってからイイホウシが函館に来てくれるようになったので。 イシザカ) 頑張ってくれてますわ。 タイシ) イイホウシの頑張りが僕らの原動力になってます。 --- コンスタントにやれてるっていうか、何かしらの原動力っていうのは”イイホウシが頑張ってるから”って事で良いんだね?(笑) 【一同笑】 ヒカル) 元々イイホウシと話していたのが、大学卒業して就職でバンドをやめる人が周りに多いんですけど働きながらでも続けたいよねと話はしていて。 函館だとBLASTがお手本だったので働きながらでもずっとコンスタントにライブを続けていければっていう気持ちでやってます。 --- あー、なるほどね。 イシザカ) 100点! --- イイホウシさんはなにかありますか?原動力とか? イイホウシ ) かっこいいバンドでありたいっていうのと、対バンしたいバンドがまだまだいっぱいいるんで。あと負けたくないっていう気持ちっすかね。 --- なるほどね。 イイホウシ) 全てにおいて。どんな状況でも負けたくないし、ツアーバンドが函館に来て僕らがライブする機会があったとしたら負けたくないし… あとは動いてないとだんだんと劣ってきちゃうと思うんで、僕らも動いて磨き続けていかないと戦えないというか…戦いじゃないんですけど(笑) やっぱ負けたくないって事ですね。 --- そうだよね。The DragsがARARAと合同企画やってるの見てると「やんなきゃな」って気持ちにコッチもなるしね。 イイホウシ) それは嬉しいですね。 --- ホント頑張ってるなって、すごい思ってたよ。他に原動力だな~って思うことある? イシザカ) “やってて当たり前”って感じが俺の中にあるので… ヒカル) ザカさんバンド歴、何年なんすか? イシザカ) え?それは…何? ヒカル) いろんなバンドでやってるイメージがあるんで。 イシザカ) それはオリジナルとかやり始めてって事? 中学に友達とやってたバンドとかも含む? ヒカル) あー、まぁ…。まぁ…。どっちでもいいですけど。 イシザカ) それで変わってくるけど。 ヒカル) じゃあ大丈夫です。 【一同笑】 【音源の話】 --- 唯一出してる音源あるじゃん?あれっていつ出したの? ヒカル) あれ…音源いつ出したっけ… イイホウシ) 2016年っすね。前のドラムが就職で函館からいなくなる事が決まったときに、「ヤベー!これは録ろう!」ってなったのと、音源の必要性をすごく感じていた時期で、ある程度曲も出来て遠征ライブも呼んでもらえる事が増えたんですが、The Dragsを紹介するツールが無かったのでそろそろ作らないとなぁと思って。 BLASTとかSWORDのイベントに出演したり見に行ったりした時とか、企画に来ているバンドに音源を渡したいってあるじゃないですか?「聴いてください」みたいな。 そういうのやった方が良いんじゃないか?と言われたり、自分でも思ってたので作りましたね。 --- それが2016年だったんだね。新しい音源って出さないの? イイホウシ) 今…作ってます。あっ!言っちゃった。いいの? The Drags 一同) いいでしょう(笑) イイホウシ) 準備してます。時期は冬前…年内って感じですけど。2曲で。RECも終わっててミックスだけですね。 --- そうなんだ!楽しみだね。音源色々こだわりましたか? イシザカ) どうせRECするならちゃんとRECしようって。 --- 今回もタイシがほとんどやってるの? タイシ) RECは俺の機材でやって、ミックスは俺の弟がやってます。 --- えっ?そうなの? イイホウシ) そうです。 タイシ) 東京で音楽系の学校出てるので、一応出来ます。 --- そうなんだ。オケだけじゃなく歌も全部ミックスするって事? タイシ) そうなんです。 イイホウシ) 歌は先週録りました。 --- そうなんだ!楽しみだね。 イイホウシ) 本当は8月中には録りたかったんですけど、どうしても歌詞が埋まらなかったのでちょっと… 9月11日にCARNIVALが出るイベントに出演する予定だったんで、その前の週にスタジオ入っとこうとなってて。イベントは延期になっちゃったんですけど、スタジオに入ってその時RECしてという感じです。 --- 今回タイシはThe Dragsとして初音源なの? イイホウシ) あー、そうっすね。初だ。 --- イシザカも? イシザカ) いや、俺は2回目です。 イイホウシ) 2回目。タイシくんは初めてです。 --- じゃあ正式メンバーになって初の音源だ(笑) 待望の!! 【一同爆笑】 --- 本当に楽しみにしてます! イイホウシ) 僕ら大学最後、自分たちが卒業する時音源録らなかったんですよ。 --- そうなんだ。 イイホウシ) これ意地みたいな感じで。ヒカルとも話してて。 どうせ働いてもやるんだから思い出残しみたいな感じで音源作るのめちゃくちゃダサくねぇか?って。自分たちがそれをやるのはちょっと嫌だなって。他の人がやってるのは良いと思うしみんな良い音源を作ってるので今でも聴いてたりしてて。うーん…自分たちがやるのはキモいっていうか嫌だなって。頑なに変な意地張ってたら結構経っちゃって。 --- (笑) イイホウシ) 前回の音源のパッケージは自分たちでやってるんで、ケースとかも買って。 --- そうなんだ。 イイホウシ) ジャケもヒカルの家のプリンターで紙出して、それをカッターで切って、二つ折りにして、入れて、ディスクも1枚焼いて手書きで”The Drags -Out of the Blue-”って書いて、入れて、それでセットしてくって。その作業が発生するたびに「古い音源ずっとまわしてんなー」って何回もこの話してたような気がします。そろそろ録ろうって。よくバンドで曲作りでスタジオ籠もるから1回ライブ休止しますみたいな…たまに見かけたりするんですけど、それは嫌だったんでライブばっかりやってたら音源が遅くなりましたね。 --- 良い事だよ。一番かっこいい事だよ。2曲入りなんだっけ? ヒカル) 元々1曲だけ録る予定だったんですよ。1曲録り終わったんですけど、予約していたスタジオの時間が余ったんですよ。で「もう1曲録れんじゃね?」っていう、その場のノリでBPMの近い曲があったんで勢いで録った感じですね。 --- そうなんだ。当初は1曲だったんだね。 イイホウシ) 僕それ後から聞いて。スタジオに立ち会ってないんでLINEで「2曲録るから!」って言われて。 --- 別で録ってたって事?ドラムはドラム、ギターはギターで録って最後にイイホウシが録るみたいな感じだったからLINEで知ったみたいな感じ? ヒカル) そうです。 --- なるほどね。 イイホウシ) ノリですよ。 --- ミックスしてる最中だけど、みんな聴いた感じはどうなの? 【一同悩む】 --- いい感じ? イシザカ) いい感じっす。 【一同笑】 --- 楽しみにしています(笑) 新音源楽しみだ。みんなも期待しておこうぜ! 【The Dragsの対バンしたいバンドとかの話】 --- コロナが収束した状況になったら対バンしたいバンドっている? イシザカ) あー。 --- 対バンしたいバンド、トップ3みたいな。 イシザカ) リアルな所?第1位はもう対バンしちゃったんですよね。 イイホウシ) そうっすね。THE KNOCKERS!もう1回今度は函館でもやりたいですけどね。札幌でもやりたい。 --- もう1回やりたいバンドでもいいよ。 イイホウシ) 3つ上げろって言われたら、もう1回THE KNOCKERS入るな。 --- イイホウシは誰なの?3つあげろって言われたら。 イイホウシ) THE KNOCKERSと…道外だったら… イシザカ) THE WORLD PEACEかなー。 イイホウシ ) THE WORLDPEACEもいいよね。やりたいですね。 タイシ)俺はAK-47かな~ イイホウシ)B.B.junkieやりたいですね!HELLNEとか...Rogueryとか... なんていうか、オトラクで目を輝かせながら見てたバンドはもう一回対バンしたいですね。 イシザカ)俺はずっと好きだからTwo layers of paintとやりたいなぁ。 割と距離的に近いバンドばかり言ってるけど大丈夫かな(笑) イイホウシ)ヒカルないの? ヒカル)俺はマジでbacho --- おお~、イイね! イイホウシ)universe last a wardっていう、福岡のハードコアバンドがいるんですけど、タイシくんがPoSSやってた時に函館に呼んでくれたんですよね。 めちゃめちゃカッコ良くて、同年代って聞いてすごい結構刺激になった。話したりとかは出来なかったんですけど、すごい印象に残ってる。活発的にやってて、メキメキ進化して規模もデカくなってって、ずっとチェックしてるバンドだったんで一緒にやりたいなとは思います。あとWARPでライブしてみたいです。 かとぺ店長)すぐ電話しまーす!! 【一同笑】 --- まあ上げたらいっぱい居るよね(笑) イシザカ)札幌ばっか言っちゃった(笑)コロナ禍明けてでいえば、それこそBLASTとかMISHIROとか、函館のバンドとガチガチにやりたい気持ちはありますね。コロナ明けたらMISHIROとかも動きやすくなりそうだし。 --- そうだよね。まずは函館のバンドでやりたいよね~ このインタビューから間もなくDragsはbachoとの対バンが決まった。 ヒカル良かったね。そのイベントの詳細は一番下に載せておきます。要チェック!! 【これからの事】 --- これから函館でやりたい事とか、言いたい事とかあればどうぞ。 イイホウシ)僕はあれですね。ツーデイズのイベント。もっと大きく企画をやれたらな~と思ってます。札幌のMAPPYがやってた”BOKOSUKA WARS”みたいなのは大変そうで難しいので(笑)もう少し絞ってやりたいです。 --- あれは頭おかしいからね(褒め言葉) イイホウシ)あとは個人的にデイイベントもやりたいですね。東京とか昼間にライブやってるじゃないですか。昼から呑んで電車乗って帰っても夜6時前とかには家着いてっていう。 --- 俺も去年東京でデイイベント出させてもらって、イベント終わってから3軒ハシゴして帰っても21時ぐらいだったしな(笑) イイホウシ)やっぱデイイベントいいっすよね(笑)僕が土日休みなのもあるけど、日曜の夜は家にいたい気持ちが働いちゃう。次の日に備えて休みたいみたいな。 --- それは非常に分かるわ...(笑) イイホウシ)デイイベントだったら来てもらって帰っても18時とかに家着けるから良いよな~って思って。やってみたいなって。僕はその2つですかね。 --- お三方はありますか。 ヒカル)大学を卒業して何年か経ってるってのもあるんですけど、学生との絡みが最近あまり出来てないんで、そういう学生とかを巻き込んだ企画をどっかでやりたいですね。 僕らも学生時代に年上の方からライブの誘いとかあって出たっていうのもあったんで、こっちからも、どんどん声かけて巻き込んでいきたいなと思います。 --- 確かにねぇ。大人と絡まないときっかけなかったりする人もいるだろうしね。きっかけ無いと、そこまで熱中しないとかもあるだろうしね。ヒカルは過去にそういう経験あったの? ヒカル)学内だけのライブと外でやるって、また雰囲気全然違うなと思ったので、そこで外の世界を知れて僕は良かったなと思いますね。 --- イシザカさんとタイシさんはありますか。 イシザカ)ジャンルとか年齢幅が広いイベントとかやれたらいいですね。 タイシ)市内で野外ライブやりたいですよね。 --- ゆりなちゃんも言ってたね。野外やりたいって。みんなやりたいよね~。ARARAもそうだし。 ヒカル)野外は今金がすごい楽しかったし(笑) 【最後に】 イシザカ)今は賛否あるでしょうけども、The Dragsはこれからもライブ続けていくので、函館のバンドの盛り上がりみたいなのを無くさないように頑張ります。 --- いや~、The Dragsにかかってるので応援してます...おじさん達は何も出来ないので... イシザカ)そんな(笑) イイホウシ)地元じゃ負けたくないですね。 --- タイシはなんか無いの? タイシ)いや~...なんかって言われてもなぁ... --- 無かったら「無いです」でも良いよ。この前のGANZINのインタビューのヒカルみたいに(笑) ヒカル)忘年会やる?(笑) タイシ)それも前と同じになっちゃう...(笑)じゃ、あれっすね。 The Dragsもっとカッコよくなっていくんで、みんな見といて下さい。 --- おお、良いですね~(笑) イイホウシ)メチャメチャ良いこと言うじゃん(笑) <ライブスケジュール> ■2021.11.21(SUN) 函館ARARA OSMOSIS presents 「BOX」side-B 【出演】 ・CARNIVAL(東京) ・LONG TIME NO SEE(札幌/苫小牧) ・laugh dawn (室蘭) ・MISHIRO ・The Drags OPEN 17:30 / START 18:00 ADV ¥2,500 / DOOR ¥3,000 (+1drink) ※入場40名限定 ※ELLCUBE/ARARA YouTubeチャンネルにて配信あり ■2021.12.03(FRI) 函館ARARA bacho「群雨 TOUR 2021」 【出演】 ・bacho ・THE WORLD PEACE ・The Drags ・GANZIN OPEN 18:00 / START 18:30 ADV ¥3,000 / DOOR ¥3,500 (+1drink) ※入場60名限定 ■2021.12.11(SAT) 函館ARARA The Drags presents 「NEED A BEAT vol.5」 STREAMING+AUDIENCE ONE-MAN SHOW 【出演】 ・The Drags OPEN 19:00 / START 20:00 TICKET ¥2000 学生割 ¥1000 ※入場40名限定 会場での飲食販売はございません。 ソフトドリンクのみ持ち込み可能 函館ARARA YouTubeチャンネルにて配信あり ↓チケットのご予約はThe Dragsの公式Twitterまで↓ 【あとがき】 インタビュー最後までご覧頂き、誠にありがとうございました。 どうだった?知らなかった人は少しはDrags興味出た?問題あればいつでもDMで指摘待ってる。 知ってる人もなかなか面白かったでしょ?俺も面白かったもんな。 イイホウシは前から思ってたけど、本当パンク好青年って感じだよな。このままパンク人生駆け抜けてほしい。 他のメンバーもヒネクレ具合の中にある芯みたいなもんが記事から少しは感じ取れたんじゃねぇかなと思う。 まあ記事で物足りない奴はDrags本人たちに質問ぶつけてくれ。 つかさ、新音源いつ出んの?楽しみすぎだろ。インタビュー中も「マジか!!!早く聴かせろ!!!」となってたから。 俺も細々ディストロさせてくれないかな。ちゃんと広める土壌作らないとな。函館の他のバンドも広めたいしな。 Dragsの新音源聴いたらまた短めのインタビューさせてもらえないかな~。嫌だったら断ってもいいけど。 関係ない話しすぎたな。みんなもガンガンDrags見に行こうぜ。年内3回も見れるから。 ワンマンなんてきっと凄いライブ見せてくれるはずだしね。 シチク ~The Drags インタビュー 終わり~
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夢の島の二階10/19/2021 お疲れさまです。シチクです。 今回は「夢の島の二階」にインタビューさせて頂きました。というより、蝦子さんから逆オファーがあった。 いっつも蝦子さん急なんだよなぁ。まあ森下さん面白いからそれで許すよ。 でも、俺夢の島の二階を取材したかったからタイミング良かった。 今回は「夢の島の二階ワンマン公演」の事や、個人的に取材してて面白いな~と思った話を抜粋して記事にしてる。 なのでザックリしてる。インタビュー下手なのもある。申し訳ない。 まあそんな感じなのでラフに見てほしい。まあいつもラフだけどな... では早速どうぞ。 <夢の島の二階> 2003年夏北海道の辺境の町、函館でLittle Jagarとdancing smithにより結成。 以後函館市内を中心のライブ活動をベースとしながら定期的に札幌や東京にも遠征。 ライブハウス、路上、居酒屋、BAR、屋外、やれる場所があれば何処でも演奏。 音源を数枚、ビデオも制作。 アートワークは全て自分達で監修し音以外でもその世界観を存分に発揮している。 その現れの一つとして2011年函館アートフェスティバルにテーマである「花」を題材に絵画と曲を出品。 「天国と地獄をこねこねしたような」と形容されるそのステージは、これまで対バンしてきた音楽人から絶賛される。 ■公式ホームページ yumenoshimano2kai.jimdofree.com/ ◆ワンマンについて ---:シチク / も:もちだ /エ:蛯子 /夢:夢島二人 --- 今回のワンマンについて無難な質問になるんですけど、意気込みや”どういうワンマンにしたいか”それを教えてもらおうと思ったんですけど…起きてます?(蝦子が眠そうなのを見て) 夢)(笑) エ)最近曲がいっぱいあるから、それを30分でやるのは5曲ぐらいしかできないから。 どんどん曲もいっぱいできてるし、曲が溜まってきて丁度それを今バーッと披露出来る良い機会なんだろうなって気はするけど…まあ意気込みとは違うかもだけど…最近の曲を一気にやるぞってのが意気込みかな… も)新曲が出来てるってのもあるけど、やっぱ最近スタジオの練習量とかが結成してから今までと比較出来ないぐらい一番多いから(笑) エ)毎週入ってる… も)そうだね。必ず入ってる(笑)「1週間に1回ってそうでもないじゃん」って思うかもしれないけど、結構あっという間なんだよ!(笑) --- 1週間に1回って入ってる方ですよ。社会人からしたら(笑) も)だよね!?ちなみに最近は週2回ぐらいのペースで3時間入ってる(笑) 【一同笑】 も)なんか結構やばいよね、頭がふわふわしてるいつも。 ---今回のワンマンめちゃくちゃ楽しみなんですよ。これはインタビューだから”お誂え向き”な話をしてるわけじゃなく本当に楽しみなんです。最近曲をちゃんとやってるし…夢の島の二階を昔から知ってるからこういう言い方になっちゃいますけど(笑) 即興じゃなくなったじゃないですか?それで尚且つ練習してるんだっていうのを聞いてたし。頻繁にスタジオで会う事もあったから「すごく練習してんだな」って思って。めっちゃ楽しみです。夢の島の二階の中ではビッグイベントになるんではないかと個人的には思ってます。ね!蛯子さん! エ)何かタイミングが良かった気がするね。今までだったらちょっと早かったような気がするし。 も)なんていうんだろう、俺らは「他のバンドとは違うものをみせてやるぜ!」「やってやるぜ!」っていう気持ちだけはあったんだけど、そこに伴う技術が追いついてないっていう。空回りをずっとしまくってたっていうか。今まではその空回りとかが「むしろそれが良い」と思ってたみたいな。演奏技術などを寝ないで練習したりとか、ちゃんと練習してバンドマンっていう風に思われないようにするみたいな、逆張りじゃないけどさ。「練習してないけど俺はこんな面白い事できるよ!」みたいな(笑)中二病みたいな。ちょっとヤバい方向に進んでたっていうか。それがずっと10年以上続いてるから。 --- 昔と違って最近だと”曲”になってますよね本当に(笑) ちょっとワンマンの話から逸れますけど、何年前ぐらいからそういう風な感じになったんですか?今みたいな「ちゃんと作ってやってこう」みたいな。 も)それまで何か曲らしきものは作ってたけど、でも結局即興パートと曲としてのリフのパートがあるような、要は対局思考っていうか、ちょっとプログレッシブな感じの曲が多かったから、だから必然的にやっぱ長くなって1曲が10分とか。だからもうライブでやるにしても3曲ぐらいしか出来ないじゃんみたいな。 「なんかなぁ...」って思いながらやってた。もうちょっと短い曲作るっつっても、その作る技術もないしみたいな。即興パートと混ぜたら長くなっちゃうし。 何年も前から、どうにかこうにか3、4分ぐらいの短い曲を作りたいって思ってて。で、俺が結構リフ作ることが多くて、リフ作って「どう?」ってシンさん(蝦子)に送って聴いてもらうんだけど、100個ぐらい送ったら良いんじゃねえかって言われたのが5個ぐらい(笑) 【一同笑】 も)「はあっ?」て思うけど、まあ俺だけが良いと思ってもしょうがないと思って… --- 100曲送ってる時点でも凄い面白いけど、それをちゃんと聴いて5個くらい採用してる蛯子さんも面白い(笑) も)結構長文でLINEくるんだけど「このリフはこれこれこういう所が良いけど、ここはあまり面白くない」とかハッキリくるから「そうかな…」ってなってきて。 最初は結構ムキになったりしてたけど、俺が面白いと思ってもシンさんが面白くないって思ったらやる意味ねえなって。「じゃあもう良いっす!大丈夫っす!」っつって(笑) 【一同笑】 --- 即興でやってた時は話し合う事がなかった分、今は曲をしっかり作ろうという意識になって、良い意味での言い合いみたいなのが多くなってきたって事ですね。 前はそんなに言ったりしてなかったっていうか、内容も違ったりしてたんですか? も)前はワンアイディア・ワンソングみたいな。札幌のバンドで言うとモハメドアリキャンペーンみたいな(笑)例えば「この曲はゆっくりな感じでファズいっぱいかけてワーッてやろう!」とか。 エ)テーマを決めて曲やろうとか。 も)「脱皮」をテーマにしたりね。それだけ決めてやってみるみたいな。 エ)まあそれでやってみても、それが100パーセント良いかどうかは自分達でもよく分かんない感じだったんだよな。 も)基準点みたいなのがかなり低かったと思う。例えば「トマト」をテーマにやってみて「何か今トマトっぽかったな」ってちょっとでも思える箇所があったらそれで良かったね~出来たんじゃない~?って決めちゃってた。 技術を習得するって方にも目を向けてなかったし、なんか面白かったから良いんじゃない?っていう趣味の延長みたいな。良くも悪くも自分は即興で歌えるタイプの人間だし、シンさんがある程度即興でドラム叩けるしさ。 そこに乗る上物のギターは多少チューニングが狂ってても「雰囲気が出れば面白いじゃん!」ぐらいのイメージしかなかったというか。 エ)それで出来た気になってたんだよね。 も)なってたね。ずっとなってた。たまに面白いのも出来たと思う。デモのCDとかも10枚ぐらい出してるけど、何百回ってやったライブの中から抽出していいやつを集めて入れてはみたものの、でもそんなの何十回もやった中から選んでるんだからそりゃ良い曲ばっかりになるに決まってるし。それが毎回できなきゃ意味ないなぁっていう。それがだんだん視点が変わってきたって感じはあるよね。 毎回100点じゃなくても良いけど、基準は無いとダメじゃね?っていう。 なんか「ライブ無事に終わったから良かった~。ギターの弦切れなかったから良かった~」みたいな(笑)基準がメチャメチャ低かった。 --- 少しずつ変わっていってるんですね。蛯子さんも最近打ち上げでよく「今すごく夢の島は良い」って自分で言ってるし(笑) 俺はこのワンマンはある意味「答え合わせ」みたいな感じになるのかなって勝手に思ったんですけど、周りのリアクションやら含めて色んな意味でも楽しみですね。 エ)そうそう、意気込みで言えば良いライブする自信がある。今まではその自信が曖昧だった気がする。 --- その良いライブ出来そうっていう意気込みが、この間蛯子さんが買ったスネアの金額に出てます(笑) 【一同笑】 も)そのスネア買いに行く話で言うと、ワンマンのために色んな人に声かけてスタジオ抑えてたのに「俺その日スネア買いに行きたいから日時ずらせないか」って連絡がシンさんから来て。 「何でこの日なのよ...?」って思ったけど、色んな事情があるんだろうなって思いながら飲み込んで「分かった再調整するわ」って。色んな方々に連絡してたから俺ちょっと病んだよね...ARARA店長のかとぺからも怒られるし... --- そりゃそうだ(笑) も)かとぺに電話して「ホントごめん!」って電話して… --- 各方面から蛯子さんが大暴れしてるって話は聞いてたんで、蛯子さんこの場を借りて「ご迷惑をおかけしました。すみませんでした」って言った方が良いですね。多分色んな人怒ってますよ(笑) 【一同笑】 も)この話はまだ続きがあって。結局スタジオの日変えたんだけど、その変えた日がARARA店長かとぺのワクチン2回目の日だから「ちょっと変えてもらってもいい?」って連絡きて…(笑)もう完全に呪われてんじゃんって思った(笑) エ)まあ俺からしたら...それぐらい(スネアを新調するくらい) ちゃんとワンマンを成功させたいって思ってるから。 ---だからって色んな人に迷惑かけちゃダメじゃないですか(笑) も)もう買いに行くなら最初から言っておいてくれれば良いのに…俺は余計な所で体力使いたくなかったわ… --- まあそういう色んなアクシデントもいつも通りですよ俺から見たら。でもそのいつも通りのアクシデントに色々な人が関わってるから、更に壮大なアクシデントになりましたね。 も)だって俺、一日で目の下真っ黒になったもん。 --- まあ...そういうのも乗り越え(?)お二人はワンマンに向けて「一生懸命やってる」と、そういう事にしておきます...(笑) (結局蝦子さんは謝ってなかったので、ワンマン公演後は大反省会させましょう) も)前向きに頑張らせていただいてます... --- 事前に話を聞いてる限りだとワンマンはアートや色んな人とも一緒にやるんですもんね?他に何かこれ楽しみにしてて!みたいな要素あります? エ)リキッドライトを入れて会場をいつもと違う風に…(この先は声が小さすぎて聴き取れなかった) 【一同笑】 --- ...要はまだ不確定な部分も多いんですね...?(笑)まだそんなに話を詰めてる感じではないんですか? も)でも一応もうセットリストは1ヶ月前から決まってて「大体こんな感じじゃないかな」ってのはあります。 ---あと何か他に「こういうのも導入しちゃってきます!」とかありますか? あるじゃないすか?ワンマンとかって。ライブハウス自体をちょっと装飾とか変えて雰囲気を変えるみたいな。夢島で言えば”おどろおどろしい”感じにしたりとか。勝手なイメージですけど。大昔やってたじゃないですか?たくさん風船置いてやってたりとか。 も)一応会場自体も、オープンとスタート1時間ぐらいちょっと間をあけて、ワシの描いた絵とかをARARAに飾ったりとか。そういうのをちょっと考えてる。 夢島のワンマンフライヤーだ。 チケットは完売らしい。凄いことだよ。 ◆普段の夢島 --- 謎のベールに包まれてる印象を持たれがちな、森下さんと蛯子さんなんですけど二人は普段何してます?簡単な回答でいいんですけど。 も)質問の答えじゃないかもしれないけど、彼(蝦子)は....... (蝦子さんのプライベートの話が酷いので省略) --- …...いや、それ面白すぎるけど(笑)インタビューで一番笑った。書きて~!! ここの部分(笑) まあこの話はいいや....蝦子さん改めて聞きますけど、それ以外だと普段何してんですか?(笑) エ)日曜は蕎麦食べて...平日はギター弾いたら....もう寝るよ... --- 本当にそれだけですか? エ)ほんとにそれだけ(笑)スタジオある日はスタジオ行って、あと何かいろいろパソコンとかやりたいけど、ギター弾けば疲れて寝ちゃうよ。マジそれだけ。ドラムの練習もちょっとするけど。もっとやりたい事あるけど、それで終わっちゃってる。 も)なんか普通だね... ---- あまりにも蝦子さんの内容薄いので、さっきのヤバい話使おうかな... 夢)(笑) ---森下さん何してます? も)最近は展示があったんですよ。その展示の準備とかでちょっと忙しかったかもしれないです。 --- あれすごいですよね、本当に。Twitterに上がってるやつとか見たけど。凄いなと思いました。めいちゃんとかも凄かったけど。ワンマンでも見れますもんね? も)家にあるやつ20枚ぐらいをスペースあったら持って行こうかなって。 --- おお~!スペースあったらいっぱい飾ったらいいですね。 も)そうだね。ポストカードもちょっと作ってるから、それも持って行けたらなって。 たまたまだと思うけど、なんかいつも何かやるときってワシ重なるんだよね。 このワンマンだけでも、準備とかで結構お腹いっぱいなんだけど、それにプラス今話してた展示もあったり、チラシの絵を頼まれたりとか、なんかそういうのもあったりして... --- 最近すごいバタバタしてたんですね。 も)そうだね!結構いい感じだったかもしんない。友達が遊びに来たりとか、結構睡眠サイクルが狂ってたかもしれない。 --- なるほどな~ 森下さんは結構大変で、蛯子さんを普通だったんですね。 夢)(笑) も)それプラス、スタジオ週2回だから(笑)ありがたい事だけど、何か重なる時は重なるんだなみたいな。 ◆演劇と夢の島の二階 結成当初から即興演奏が多かったが、ここ数年は「ひとつの物語のようなステージ」が多い夢島。 話の流れで”演劇”と”夢の島の二階”の関わりなどの話が聞けたのでどうぞ。 エ)演劇を見に行けば、自分らのライブにも役立つようなものを感じる気がするかな。 --- それは”役立つもの”っていうのは、具体的にいうと、どの部分なんですか? も)あれじゃないかな。多分”空気の部分”だと思うんだよね。 ---なるほど~。それは俺は分かりやすい。 も)どういう風にに声を発するとか、どういう風に立ち振る舞うとか、そういう技術的なモノの前の段階。空気をどういう風に作って観客にどう見せるか。 芝居を見るのって「観劇」って書くじゃん?観劇の観ってさ。目に見えるものだけを見るのは普通の「見る」って感じだと思うんだよね。意識して自分でそこをすくい取ろうとして見ないと分からないっていうのを”観る”っていう漢字だと思うんだよね。 だから、観劇ってそういうところがあると思ってて、目に見えないところを感じるもの。 こっちが伝えたいものを言葉にしないのに、それがお客さんに100%そのまま伝わったらめちゃめちゃ凄い事だと思う。言語的なものじゃないのにちゃんと伝わってるって。 そういう空気みたいなものをどういう風に作るかっていうのを演劇とかから学んでるかもしれない。 も)最初は寺山修司とか、三上寛さん辺りをシンさんに教えてもらったのが、俺にとっては人生を変えるぐらいの衝撃があって。それまではGLAYとかジュディマリとかしか聴いた事なかったからさ。教えてもらって「なんだこれって」なって、三上寛さんのバックにいる寺山修司っていう芝居人も「なんだこれ」ってなって。 ---どちらも凄いですからね。 も)だよね。当時は若かったし三上寛さんの”おどろおどろしい”ところとか、言葉的にインパクトあるとことか、寺山修司の芝居のインパクトあるところとか、その表面的なとこしか見れてなかったと思うんだよね。 とにかくインパクトがあって、なんかこう「ワッ!!!」っと印象深いような言葉とかあれば「それですごい」みたいなイメージがずっとあって、だから最初は一番安っぽい使い方をしてたんだと思う。芝居っていうことをちゃんと理解してないで。 今はそういうのじゃなくて、目立たなくてもいいから、丁寧に空気を作るっていうところから芝居はエッセンスとして、ちゃんと勉強していれるようにしてきてるかもしれない。 ---そうなんですね。なるほどな。 エ)あとはさ、俺何個もバンドやってるからそれそれぞれの役割がある中で夢の島の二階は夢の島の二階を表現する何かがあるから、自分らを演じるのと演劇を演じるのと、ちょっと似たような感覚がある。 も)なんか芝居の話すると結構キリないんだけど、もう一つだけ大きいところの話をすると、芝居は表現派と存在派っていうのがあって、表現派っていうのはめっちゃ分かりやすく言ったら劇団四季とか、ライオンキングとか、「心配ないさ~~!!」とか客席に向かって見やすいような感じで表情を見せたりとかさ。声もお客さんに向けて、顔を客席に向けて届けるみたいな。ザックリ言えば”わかりやすいお芝居”。存在派っていうのは、こうやって座って”話を聞いてる”・”話をしてる”っていう、この当たり前の状態を演じること。 だから、見る人によっては「普通にただそこに座ってるだけだから、全然芝居に見えないじゃん」って思う人もいるわけなんだよね。人によっては退屈だなとか、あんまり派手さ加減ないな、とか思うようなぐらいのものだと思うんだけど。その存在派の芝居が俺はすごい好きなんだよね。 エ)衣装着てる時点で演劇だったのかもしれない。今思えば。森下も普段着ってイメージが無かった。 --- 俺が中学3年くらいで森下さんと会った時には赤い浴衣を普段から着てましたもんね(笑)蛯子さんもその時から狐面してたし。 も)なんか思い返せば最初からそういうのあったのかもしれないね。非日常みたいな。 エ)同じだったんだよね。演劇とやろうとしてた事が。違いは音楽か演劇かってだけで、同じ部分がたくさんあって、色々「同じだな」って思うから。 --- 音楽と演劇って似てますよね。みんな演じてますしね。理にかなってるっていうか。 ていうか、当たり前の話だったのかもしれない。難しい話ではないのかもしれない。 も)確かに(笑)特別な話ではないのかもしれない(笑) ◆最後に も)すごい自然な感じで。自分らが信じてる音楽をやってるので「ライブハウスって行った事ないから緊張するな~」とか言う人も中にはいるかもしれないんですけど、気軽に肩の力を抜いて「楽しい事って色々あるんだな」と、思ってもらえるきっかけに”夢の島の二階”がなってくれたらいいな~なんて思いますね。 何か「変な事やってやろう」とか、今は全然思ってなくて。歯磨きするぐらい当たり前で、肩の力めちゃくちゃ抜いて出来るんだよね、最近。「歯磨きこんな風にやるのか?」って言う人もいるかもしんないけど(笑)めちゃくちゃ力抜けてて、寝る前に考える様な話を人に聞かせてるみたいな。アングラ的なものとかは活動を重ねれば重ねるほど段々無くなっていって、今はアンダーグラウンドな音楽をやってるって意識は全くないっていうか。 --- 確かにそうですね。最近夢の島の二階はそういう感じありますね。俺が中学校2、3年の時に見た夢の島の二階とは全く別バンドになっているというか、かなり昇華されたものになっているっていうか。”ろ過”された感じはしますね。悪い意味じゃなくて。すごく手に取りやすい・見に行きやすい感じになったかなって思います。 も)ビートが耳馴染みが良い、疾走感があってええやん!とか、何かそれぐらいで(笑)BGMにええやん!くらいの、お手軽な感じで聴いて欲しいなって思います(笑) エ)森下ちょっと言ったけど、昔見て”ぐちゃぐちゃなバンド”とか”ちょっと変なバンド”みたいに思ってる人にこそ今の姿を見てほしい。 あとは個人的な事だけど、俺”ギリヤーク尼ケ崎”っていう函館の大道芸人が好きなんだけど。なんかボンヤリだけど、その人みたいな表現・領域に近づければいいなって何時からか思うようになってた。そのギリヤークさんって人は昔は鬼の踊りって言われて、ちょっとアバンギャルドっていうか...怖いような...とっつきにくいような...って感じだったんだけど。今は祈りの踊りみたいな感じに言われて、洗練されたものになったんだよね。自分らもそういう洗練された方向にっていうか、グジャグジャだと思ってた人にも「こういう良い進化したんだ~」と思えるようなものになってきたと思うんだよな。 も)演奏面でどうこうっていう、不安定感みたいなのはほぼ今無くて。どういう風に気持ちを乗せるかっていう役者の気持ちみたいなの方が大きくなってるかもしれない。 わーー!!ってなってる時の気持ちってどうだろ?っていうのを客観的に自分で落とし込んで、自分をちゃんと演じられるかっていう。そういうところの話っていうか、自分をちゃんと演じられれば、もうそれはそれで良いライブ出来るんじゃないかっていう。客観的に見れる意識がすごい大事なバンドだなっていうか。 エ)一応自分なりに色んな世の中の音楽を知ってきたつもりだけど、そういう中でも絶対すごい事をやれてるって自信があるから騙されたという気持ちでライブを見に来てほしい。そのくらい今自信があるからそれを見に来てほしい。 --- 「打ち上げで怒られてる蝦子じゃないぞ!」「赤塚くんに叩かれてるだけじゃないぞ!」と、そういう事ですね?(笑) も)(笑) エ)ちゃんとドラムも叩ける(笑) --- ほんとに最近よく思うのは夢の島の二階を見て、良い意味で「笑う人が少なくなったな」って思う。 夢)あ~~~ --- 前に夢島のライブ中に俺が「シンヤーー!!!」って野次ってましたけど、最近はコミカルな部分をしちゃいけないなって思った。ほんとに洗練されたモノになったんだなって思う。 も)あの時、俺めちゃくちゃシンさんに後から言われたもん(笑)「ああいう空気にさせたらダメだ」って。 --- 俺も蝦子さんと打ち上げで同じ話したなぁ(笑) エ)今までは客が面白がるパフォーマンス要素もあったから、笑われたりとかはね。 も)計算した笑いをもらってた感じではなかったけど(笑)あとは単純に打ち合わせとか練りが足りなさすぎてね(笑) エ)こういう事をやりたいっていうのが、だんだん明確になってきたからね。 --- 長かったですね。そこまで到達するのが(笑) エ)ほんとそうさ(笑)どんな遠回りよって。 --- 最近の夢の島の二階見たら昔から知ってる人はみんなびっくりすると思う。ほんとワンマン楽しみですね。昔は奇妙なものを見に行くっていうか、夢島を見に行くなら見世物小屋見に行く感覚だったから(笑)最近は演劇的な要素もあったり...それこそ二年前も夢島と俺のバンドがツーマンした時に意図せず二人に「劇場版かよ!!」と言ったけど、それって映画を見た感覚に等しいって事だから、それだけ上質になってたんだなぁって思ったんですよ。 エ)見世物小屋って気持ちが自分らにもちょっとあったしね。 も)そうだね。それは狙ってたかもしれない。 --- だからワンマン楽しみにしてますよ。ほんとに。 エ)良いライブになると思うよ。 も)こういう時間の重ね方をしてきたから、余計なものとか無駄なものとかの価値がすごく身に沁みたっていうか。トマソンの話じゃないけどさ。一見は無用・無価値なものとかってあるじゃん。そういうものとかって結構排除されてる気がするんだよね。何かそういうものをこの10年間ぐらい学んだ気がするんだよね。 --- 蝦子さんの新調したスネアにも大注目ですしね(笑) (蝦子さんはワンマンのために高いスネアを買った) も)そうだね(笑) --- いや~~、ほんと楽しみにしてます。 ◆あとがき いや~、ザックリしてたでしょ。最後まで見た人は本当にありがとう。 インタビューを聴き返しても夢島二人と俺のいつもの世間話みたいな感じだったから中身が本当になかったんだよね(笑) 結果的にちゃんと取材出来てなかったわ。まあそれくらい最近は夢島の二人に仲良くしてもらっている。 思えば、夢の島の二階も活動歴長いよね。プロフィールにも書いてたけど2003年から???? すごいよな.....俺初めて見たの中3とかだよ?笑っちゃうよね。他にも歴長い函館バンドはたくさんいるけど。夢の島の二階がここまで存在してくれてるのは凄いと思うな。 当時はなんというか”触れてはいけないサンクチュアリ”って感じだった。奇妙な意味で怖かったよ。 森下さんめっちゃトガってたしね(笑)今は無きライブハウス"ベイシティ"裏のローソンで森下さんに何故か怒られて、俺がキレそうになったのが最初の記憶である。 蝦子さんは昔から変わらず変だ。このままでは永遠に変かもしれない。むしろ逆に変じゃないのかもしれない....いや、それはないか。 俺とカトペさんは最近話すけど、なんだかんだ蝦子さんがみんなと仲良くしてて本当に良かったよ。もっと迷惑かけないようにしましょうね。 俺の青春の1ページどころか28ページくらいに彼らはいる。まさかインタビュー出来る仲になるとは思わなかったよ。 まあ最近の夢の島の二階は人も音も変わった。まだ変わってる最中なのかもしれないけど。 時代は変わり、夢島も変わり、最近ライブハウスで聞こえるのが「今日の夢島カッコよかったなぁ」だ。 昔は悲鳴とか「トラウマになった」とか中二病の奴らがワイワイしてる感じだったのにね。血が流れてたり、切れた髪の毛が落ちてたり凄かったよ(笑) 時は流れ....ついには"ワンマン"だってさ。しかもチケット完売。どういう世界線だよ!って。最高だな。(ARARAが最高なのもあるが) まあ話せばキリないな。くどいけど俺は楽しみだ。心して"観たい"ね。 あと、最後に蛯子さんはマジで俺以外の色んな人に感謝して下さいね(笑) 夢の島の二階インタビュー ~完~ 文字起こし:RASTER
協力:PASSVOLUMEのみなさん
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まえだゆりな9/29/2021 『まえだゆりな』にインタビューさせて頂いた。 個人的にずっと話を聴きたかったんだよね。 今回も私シチクがインタビュー。ポンコツ物置スタジオでは無く、函館ARARAの全面協力があり、素晴らしい環境のもとで色々聞けた。かとぺさん、岸田、いつもありがとうございます。では、早速どうぞ。 【まえだゆりな】 北海道函館発うたうたい。 つまづきながらもまっすぐに生きるうたをうたう。日本や海外の子どもたちとの曲作りワークショップ、演劇やダンス、アートとのコラボなど、うたと表現の可能性に挑戦。2018年車で日本一周”my way tour”。2019,2020年度NHKほっとニュース北海道ED曲担当、現在FMいるか 『サウンドセレクト』、NHKラジオ『ナナメの場』番組パーソナリティ担当中。 ◆公式ホームページ: https://maedayurina.jimdofree.com/ ---とりあえず、よろしくお願いします。 まえだ) よろしくお願いします(笑) ---こんな豪華なセットになっちゃったけど(笑) ◆函館のまえだゆりな 函館出て、帰って来て、心境の変化など聞いてみた。 まえだ)函館で本格的に音楽を始めて、いろんな人に背中を押してもらったのが大学時代だったな~と思ってて、「だったら何かちょっとドカンと頑張ろうか!」みたいな感じで、まず札幌行こうと思い出て行ったんです。車で日本一周しながらライブした事とかもあって、そういうのを一通りやってみたりして、改めて「やっぱり函館好きだな〜」って思ったんですよね。 函館の人に育ててもらったというか、函館の音楽が好きだから、きっと続けられたというか、歌っていくぞって思えたんだなって。 別に函館に戻ってくる必要はなかったんですけど、今コロナでいろんな所に行くのも心苦しいし、活動もバンバン出来るわけじゃない中で「それでもまた大事にしたいのは何だろう?」って考えた時に函館だったら、いろんな人と協力して、息苦しくても何か作れそうだなって思った。一人で出来ることもあるけど、函館は色んな人が協力してくれる。 ---ゆりなちゃんも札幌・旭川と住んだりして、函館の人たちは他の街と比べてこれが違うって思ったとこある?俺も札幌住んでこっち帰ってきて、違うな~って思ったけど漠然としてんだよね。 まえだ)確かに私も漠然としてて、そんなにここが違うっていうのはないんですけど、音楽をやってる人たちの姿勢として、本当に音楽好きでやってる人が多いなっていう。もちろんどこの町でも音楽好きだからやってるんだけど。 “売れよう”とかそういうのじゃなくて、なんか本当に楽しいし、新しい曲作って「みんなに聴かせたい!」みたいな、そういうのでやってるバンドや歌ってる先輩とかが多いと思うし、熱いなと思う。 自分の原点を立ち返ったときに、私が尊敬して憧れてた函館の先輩たち、泉山さん、野坂さん、堀木さんとか、川辺さんとか、私がかっけー!って思って、その先輩たちに次の新曲聴いてほしいみたいな気持ちでやってた時がすごい純粋に楽しかったなって。 ---函館はアコースティックの人たちもカッコいいね。 まえだ)泥臭いかっこよさがある。函館の人は何か人間っぽいというか、なんか変にかっこつけたり、着飾って大きく見せるとか、そういうことをしてる人はあまり居ないかなと思います。 ---音楽に集中してる感じがあるし、音楽に集中できる環境があるせいかなって。余計なストレスがない。変な添加物みたいなモノがない感じがしてる。俺はこっち帰ってきてから初めて音楽が楽しいなって心から思ったから。ゆりなちゃん的にはそういうとこはあった? まえだ)札幌行ったときは「私も音楽で食っていきたい」って、思って出てったのもあるし、「売れるぞ」みたいな気持ちで最初やってたところで、いろんな箱にお世話になったりとか、いろんなイベントやってる人たちにお世話になったりして、いっぱい出会えるんだけど、本当に心と心のやりとりが出来るかっていうのは、すごい難しい。すごい薄っぺらいもので繋がって広く繋がってしまったような気はしていましたね。 たくさんの所にお世話になったので、その場所を全部大事にしたいのはすごくあるんですけど、どこが良くないっていうんじゃなくて、私があまりにもいろんな所に足を踏み出しすぎて全部の店に恩返ししたいって思っても、例えばこういうコロナになった時に、自分のキャパが追いつかなくて、それだけのパワーもない。 そう考えた時に、やっぱり函館は本当に長い時間をかけてじっくりお世話になったり育ててもらったりした人がいっぱい居るからこそ出来るものがあって。 手当たり次第にやってた時期も、それはそれで大事だったけど、それだけじゃないんだなっていうのを帰ってきてからもすごい感じました。 ---ゆりなちゃんが函館出て帰ってきて、再び函館のまえだゆりなになって、その過程を経てから歌う事に対しての変化があったように見えた。単純に「カッコよくなった」って思ったのね。何か音楽に対しての変化っていうのは、こっちに来てからあったの? まえだ)なんかこっちに来てからというよりかは、2年前に1回体調を崩して、今まで私は音楽で食っていこうとしてたけど、それだけが全てじゃないんだって気づいた時くらいから作る曲が変わっていった気がしていて、もちろん今までも純粋に思った事を歌にしてたんですけど、本当に大事な事って何だろうかって 自分で改めて考えるようになったのが 2年前に旭川に帰った時くらい。 それからちょっとずつ曲が変わっていったなという感じはあったし、函館戻ってきて、まだそんなに時間経ってないから 函館で新しく作った曲っていうのは、いっぱいあるわけじゃないんですけど変わってる気もする。言いたい事を言えるようになってきた気がする。 ---この前も「表情が良くなったよね」って話を話してたんだよね。そういうのが最近のゆりなちゃんから感じ取れたよ。この前の立葵もそうだったけど。いいね!素敵ね!って(笑) まえだ)わ~、ありがとうございます(笑)安心出来る感じはあるかも知れない。 札幌とか全然知らない所に行って、知らない人たちの前でやる事が多くて「よそ者です!まえだゆりなです!よろしくお願いします!」みたいな感じで入ることが多かったんですよ。いつも緊張してたし、ライブしてどう思われるんだろうか?とか、すっごい気にしたり、結構ライブ怖かった時期もある。 “しらける”というか、あんまり反応がない時とかもあって、自分の体調が良くなかったりした時に無理にライブやってた事とかもあって、そういうのってお客さんに伝わるんだなって思った。でも今は函館で”無理をして歌おう”っていう気持ちは、もう無くなったかな。 ---そうなんだね。確かに函館は安心感あるよね。まあ俺は地元なのもあるけど。札幌も安心感無いわけじゃないんだけど。肩の力抜いて出来るっていうか…年取ったせいかな… まえだ)それもあるかも(笑) 私も若手じゃなくなってきたから... ---何歳なった?(笑) まえだ)27になりました(笑) ---まじか(笑) まえだ)さっき安心感っていう話をしてて、安心感があるから楽しいな!って気持ちもあるし、もっと勝負したいな!っていう気持ちもある。最近思ってる。勝負したいというか、それは自分自身に対してなんですけど。 やっぱり函館を拠点にするのはやってきたい事だけど、今はなかなか外にいっぱい行けるような時期じゃない。だけど函館だけでやって、ここだけにいたら自分の音楽がどんなもんなのかっていうの分かりづらいのかもって。 楽しいでいいならいいけど「届けよう」って思うんだったら、もっといろんな所に函館から行きたいなって。それが、私の音楽もそうだし、函館全体の音楽の自信をつけるというか、パワーアップしていくようになるんじゃないかなって思う。 もちろん楽しくていいね!だけで満足なんですけど、でも何かどんどん良くなりたいみたいな。もっともっと良い曲とか、良いライブしていきたい気持ちってのは、函館戻ってきてからも無くならないんだなと思いました。満足はできない。 ---なるほどね。本当コロナ終われば良いんだけどねぇ… ◆珈琲とまえだゆりな ---次の質問行きます。ちょっと変化球になるけど、コーヒーっていつからハマったの?きっかけは? まえだ)言いたくない(笑)いろんな事バレそうだし。 ---バレちゃいけないコーヒーのきっかけってある!?(笑)甘酸っぱい恋の話とか?(笑) 言いたく無さそうだけど、こういうエピソードをインタビューに入れる事によって、これを見た人がゆりなちゃんの歌を聴いて「こういう事が背景にあり歌っているのかな〜?なるほど素敵だね~」とか、なる事もあるわけじゃない? (理由が知りたいシチク) まえだ)そうなんですか…?? (言いたくなさそうに) ---で、そのきっかけって… まえだ)言わない (食い気味) 【一同、爆笑】 ---デリケートな話っぽいからいいや(笑)ごめんね。まあ、理由はどうあれハマったわけじゃん?それで今なお続いてる趣味っていう事は、自ら良さを見出したって事じゃん?何がより良いな〜って思ったの? まえだ)味がわかるようになってきてから同じ種類の豆、同じ国で取れてる豆でも全然焼く人とか、その作ってる喫茶店の空間とか、あとは飲む自分の体、体調とか心の感じとかで全然味が違うと感じるのが面白いなって思って。結構ライブ前とか旅先とか、ちょっとそういう時ってドキドキしてテンションが上がっていて、自分がちょっと自分じゃないみたいな。地に足が着いてない時があるんですけど、そういう時にコーヒー飲んで自分を思い出すっていうか。なんかそういうのが面白いなと思ってます。 ---よく飲む種類とかってなに? まえだ)よく飲むのは...最初は深煎りだったんですよ。苦いコーヒーが好きだったんですけど。でも最近は浅煎り。 --- 分かるわ...(深く頷く) まえだ)深いと苦くて珈琲!って感じなんですけど、豆の味がやっぱ浅煎りが分かりやすいかな。旭川にいたときに1年間喫茶店で働いてて、その時に深煎り浅煎りを飲み比べするんですよね。新しいの出る度に。やっぱり浅煎り香りが全然違う!甘い! って。最初は酸味嫌だったし、酸味嫌いな人たくさんいると思うんですけど、本当に上手な焙煎する人は嫌な酸味がしないなって。 ---そっかそっか。函館でおすすめある? まえだ)豆をよく買うのは『テーラードコーヒー』ですね。美味しいなって。味がわかるし、雑味がない。 --UTAU珈琲ってなんでやり出したの? まえだ)ああ、UTAU珈琲っていう間借り喫茶をやってまして、今はそんなに頻度が多くなくて、イベントで出来る時とかなんですけど、歌とコーヒー良いよなって、自分がライブとか歌う時に「おいしいコーヒー飲みたいな」って思ったのでやってます。 ---この前もARARAでのイベントで出しててくれて助かったわ。(珈琲好きだから) まえだ)ARARAのフェスイベントの時、意外と需要があってびっくりした。コーヒー好きな人多いんだなって思ったし、おかわりとかして飲んでくれる人もいて、ライブの疲れとかにコーヒー合うのかな?とか思った。 ---いや、単純に美味しかったよ。 まえだ)ありがとうございます。豆売り切れた(笑) ---おかわり飲みたいのになかったの残念だったわ。今後どっかでやったりするの? まえだ)今のところ決まってはないですが、呼ばれたら行きます。 ---やってくれ。また行くわ。 そういえば普段って何してんの?休みとかもやっぱりコーヒー飲んだりしてる? まえだ)基本は一人で本読んでたり...それこそコーヒー飲んでますね。あと散歩したり。海に行ってそこでもコーヒー入れて本読んだり.....なんか楽しいです(笑) --- へぇ、普段は屋外で飲んだりしてんだね。外で飲んで「良かったな~」って思った場所とかあった? まえだ)去年1人で車中泊キャンプをしてて、軽自動車にちっちゃいソファを積んで、キャンピングカーもどきを作って、いろんな所に行ったんですけど、長節湖っていう湖と海が両方ある場所があって、そこに行った時、夕方に着いたんですよ。で、コーヒー飲んでたら夕日が海に沈んでいくのがコーヒーカップに写ってて「夕焼け味のコーヒーや!!!」って思って飲みました。あれは良かったですね。 ゆりなちゃんの珈琲マジで美味いから機会あれば是非 ◆これからのまえだゆりな ---これから函館でやりたい事って何かありますか。 まえだ)函館でやりたいのは函館を出た時から思ってる事なんですけど、フェスをやりたい。 5年前ぐらいに金森ホールで『Oto Fes 2017』っていうのをやったんですよね。その時は函館でお世話になった人達とか、あとは札幌とか東京とか旅に出て知った人たちとかを集めて、”いろんな人たちが集まったイベント”がやりたいと思って企画してやったんですけど、その時すごいハッピーだった。めちゃくちゃに。 私もすごい嬉しかったし、いろんな人がピカピカ光っているの見れて終始ハッピーだった。それをやりたいなって思ってます。 この間ARARAでやった立葵もフェスではないけど、絵と音楽のコラボっていう感じでやりました。 本当はフェスがやりたくて。5年前やった時はダンサーにも出てもらったり、演劇の人たちにも出てもらったりして、ただのライブじゃなくて、いろんなのが集まってごちゃまぜになって、普段あんまり会わないようなジャズとロックが一緒にやったりとかしたんですけど、意外と面白い化学反応が起きたりするし、そういうのが私は喜びなんだなと思って。自分も音楽続けてどんどん自分が「これ良い」って思えるものを作っていきたいし、それをいっぱい発信して、函館の人はもちろんそれ以外の人にも聴いてもらえるような状況を作りたいんですけど、それの最終地点はいろんな所から函館に集まってもらって、音楽とか絵とか、食べ物とかいろんなものをいいね!って楽しめるようなのをやりたい。それを続けて行きたい。 ---やりたいよねぇ まえだ)今はちょっと厳しいんですけどね。みんなでやりたいです。 ---コラム見てる人とかに、ゆりなちゃんが今伝えたい事とかってある? まえだ)今、取材を受けて感動しているのは「今何をやったらいいのか...」って、すごい私は迷っていて、ライブをしたいけど「是非来てください!」って大声で言えるような状況じゃないし、やりたい事が思うように出来ない中でも、こうしてウェブメディアみたいなの始めたり、いろんな人の話聞いてそれを発信したりしているのに声かけてもらって、めっちゃ嬉しいなっていう気持ちがまず1つで、結構こういう耐え忍ぶ時期が長く続くと本当にどんどん希望が見えなくなってしまう。結構、絶望してたんですよね。私。 何もできないって事はないはずなのに、何も出来ないような気持ちになってしまって。 でも誰かが「よしやるぞ!」って…振り絞ったモノからパワーを貰って……他の人も……なんか...泣けてきたな(涙) 頑張ろうって...思うのってあると思うから...これをもし見て何かやりたいなって...くすぶってる人がいたら何かやってほしいし、やれなくてもいろんな周りにいる人に言って欲しいなって思いました...(泣) --- 泣くなよ!(笑) まえだ)やりたい事があればPASSVOLUMEまで、よろしくお願いします!! ---よーし!ゆりなちゃんが涙ながらに言ってくれたから、みんな色々やってくれんだろ!(笑) まえだ)本音を喋ろうとすると、私泣いちゃうんですよ...(涙) --- (笑) 【あとがき】
本当に"良い歌"って、歌詞カード広げて無くても、その演奏を見て無くても、心の奥底まで"すーっと"入ってくるもんだと思ってる。 俺がゆりなちゃんと出会ったのは、もう何年も前だったかな。初対面で泥酔した私は彼女をロケット花火のごとく、ぶん投げてた記憶がある。色々あって、ゆりなちゃんのストールが燃えてしまって(詳細は割愛)後日めちゃくちゃ謝った。周知のとおり最悪である。そんなどうしよもない私を許してくれるくらい彼女は優しい。会話してても明るさ100%で「向日葵って感じの人間だな...」と思った。年中無休で鬱屈した性格の私でも相乗効果で明るさを取り戻すくらいの光度の持ち主だと思ってる。 そんな彼女の歌ってる姿を初めて見た時、俺は正直"歌と彼女の性格が比例してない"ように見えてた。 何かとは具体的にいえない、これは感性の問題とか定義してしまうとそれまでだったのだが、漠然と勿体ない気がしてた。そして彼女は暫く函館を離れ、また帰ってきた。 去年辺りにARARAで久々に見た時驚いた。全然別人だと思った。 それから何度か見てたけど、この前の立葵を見に行った時には彼女は完成されてきてるなと思った。その時インタビューしたいと強く思った。 偉そうにすみません。まあ、何言いたいのって冒頭で話してたように「心の奥底まで歌える人」になってるなと思ったのだ。 そんな、まえだゆりなの今後が楽しみで仕方ないよ。最終的にはバキバキなハートウォーミングソングでおじさんを百発百中で泣かしてほしい。やってくれ!まえだ! ● シチク ~まえだゆりなインタビュー・終わり~
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GANZIN9/9/2021 GANZINインタビュー。個人的に気になる事が多かったので即インタビューをお願いした。 去年発売したミニアルバムの事や、彼らがどうやって結成されたのか…など 今回もシンプルなQ&Aになってると思うが、少しでも彼らの事が伝われば幸いだ。それではどうぞ。
■GANZIN
2018年頃函館で結成。デザートロックやグランジなど、往年のヘヴィミュージックに影響を受けた楽曲を演奏中
---結成はいつだったの?
タイシ)いつだったっけなぁ... スグル)3年前くらい...?? タバタ)答え慣れてれば、バっと出てくるけど... タイシ)俺がプーのときで... スグル)イイホ(The Drags)が大学生のとき... タイシ)大学4年目?5年目?だった時...? ---定かじゃないの?(笑) タバタ)ツイッターで「何年に始めました!」みたいなの見てわかんないかな~? スグル)ROGUERYのライブが最初のツイートだと思うんだけどなぁ、どっから結成だったかな.... ヒカル)ROGUERYのライブの1年前ってことすかね? タバタ)え?うそ?そうだっけ? タイシ)いや、確か違ったような スグル)えーっと...2018年の... タイシ).....あれ?そうだっけ...?? ・ ・ ・
・メンバー全員が結成した年を覚えてなかった...ちょっと割愛させてもらった。すまない(笑)
~しばらく話し合い~ スグル)ちゃんとGANZINになったのが2018年の4月だわ タイシ)そうしておこう!!(笑) ---嘘みたいに思い出す時間長かったな(笑) 一同)爆笑 スグル)最初はGANZINじゃなくて、テキトーにライブごとにバンド名つけてたんです タイシ)大学とかで2、3回やってて,”強欲な壺”とか色々名前つけてやってたんですよ ---めちゃくちゃ適当だったんだね(笑) タバタ)そうです。最初はマジで緩い感じだった ---タイシがやりますって言って始めたの? タイシ)当初は俺発信じゃないんですけど。なんか最初ハードコアとか、そういう強いやつってハードコアとかだよね~。みたいな感じで始まった スグル)「俺ストーナーやりたいんだよね」って、言い出したりして タイシ)「じゃ、いいよ!」みたいな ---紆余曲折あったんだね。順番的には最初はスグル、タイシ、イイホウシ(The Drags)とやってたの? スグル)最初3人で、タバタと旧ベースが入って、ライブしてって感じですね タイシ)そこが最初のですかね ---ヒカルはどのタイミングで入ったの? ヒカル)イイホウシが東京行ったタイミングですね ---あ、なるほどね!じゃ二年前くらい?ブルーポイントで俺一緒にやったときくらいか? ヒカル)そうですね ---なるほどな。...ていうか、思い出すくだり本当に長かったな...既にたくさん話聞いた気分だ(笑) 一同)(笑) ---大学とかも含めた時系列なら、分からなくなるよね(笑) タバタは入った時の印象的なエピソードみたいなのある? タバタ)その時期スグルさんとドライブしてて”かもめ島”行ったんすよ。そこでGANZINの音源自慢されたんですよ。それ聴いて「やりてええええ!」ってなって「やりたいです!」って言ったら、意外とスッと入れてくれたんですよ スグル)そのちょっと前にタバタが「ピンボーカルでバンドやりてえわ」って言ってたんだよね タバタ)言ってた言ってた ---なるほどな~ タバタ)...思い出すくだり長かったなぁ(笑) ヒカル)リザーブとかも含めたらすごそう タイシ)そうだね(笑)全員含めたメンバー紹介したら30分くらいになる ---そうだ、一応メンバー紹介してもらおうかな(笑) タバタ ) その前に、リザーブ制というのをとってまして...みんなでワイワイやろうみたいなスタンスっていうか、その世代含めて人材育成っていうか...そこもですか?? ---現メンバーでいいかな(笑) タイシ)じゃ、...ええと、ボーカルの佐々木です 一同) ボーカルって言った?????(笑) タイシ) ああ...(笑)間違った...(笑) タバタ) ギャグじゃなかったんだ(笑) ---なんかまたごちゃごちゃしてきた(笑)ドラムがタイシで、ギターはヒカルとスグル、ボーカルはタバタ、現サポートベースはリュウジ(MISHIRO)みたいな感じで書いとくね?(笑) 一同「そうですね(笑)」 ---曲作りってほとんどタイシが作ってるの? タイシ)そうっすね、なんとなくデモ作って... スグル)大体のコード進行は決まってる感じ タバタ)ギターリフ、コード進行、ドラムパターンかな スグル)最初のネタは、ほぼタイシが持ってくる感じですね ---タイシって最初GANZINをどういう風にしようとしたの?バンドとかで例えたら タイシ)有名なところで言うとKyussとかSleepや、ジャンルでいえばドゥームメタルとかですかね。 そういうところのやつやりたいね~みたいな。何かそういうストーナーとか、デザートロックみたいな ちょっとハードロックの出汁が効きすぎてるようなのをやりたかった ---なるほどねぇ。そういう感じのテイストみたいなの入れながら、うまいこと作っていこうみたいな感じだったんだね タイシ)そうですね。ギター弾けないんで、割とそのフィーリングで持ってくんですよ。スケールとか知らないし、コード進行もなんとなくでやってるんで、そこはメンバーに協力してもらってます ---スグルとかヒカル大変じゃない?(笑) スグル)なんだその動き...とか...(笑) タバタ・ヒカル)”しみない”フレーズ(笑) ---俺もギター弾けないのに曲作ったりしてメンバーに持ってくけど、大体難しい顔されるもんなぁ(笑)今回のミニアルバムに入ってる曲は全部タイシが作ったの? スグル)”幸甚の至り”って曲だけ3人だけの時代に作った ---あ、そうなんだ タバタ) そうそう!それを"かもめ島"で聴いたんだ(笑) ---タバタとヒカルはなんとなく知ってるけど、スグルとタイシは昔バンドやってたの? スグル)軽音楽部でたまにコピバンやってたくらいで、ライブは見に行ってましたけど、バンドはやってなかったですね タイシ)PoSSってバンドやってて、あと蟹喰猿かな... ---アレはなんなの?(笑)蟹喰猿って... 一同) 爆笑 タバタ) あれはなんなのって(笑)タケルさんっていう人とやってたんですよ! タイシ)ちょっと頭おかしい&同級生がいて、そいつと変なバンドやりたいな。それも最初ハードコアかなんかだったんだよなぁ……で、俺が「ポルノグラインドってあるんだけどやりたくね?」って言ってやってたポルノグラインドバンドですね(笑) タバタ)ポルノグラインドバンドだったんだ(笑)俺も初めて知った(笑) ---音源あるの?(笑) タイシ)音源ありますよ。SoundCloudで1万円で売ってる(笑)7秒6トラック1万円(笑) 一同(爆笑 スグル)Tシャツ買うと無料ダウンロードコード付きますよ ---誰か買わねぇかな~(笑) タバタ)札幌とか遠征行くけど「蟹喰猿の人ですよね?」って(笑) タイシ)名前が独り歩きしてるんですよ(笑) ---それネタで言われてるとかじゃなくて?(笑) スグル)多分タイシがPoSSでタイバンしたバンドに蟹喰猿の音源配ってたからだ(笑) ---なるほどね(笑)
俺の中でUMA的存在になってた蟹喰猿のバンドキャンプを発見した。
本当に1万で売ってた。是非誰か購入してpassvolumeにご連絡ください。
----今回のミニアルバムって、いつ頃から作り出すみたいな話だったの?
スグル)ええ~...いつだったけな。そもそもいつ出したかも覚えてない...(笑) タイシ)出したの去年の10月とかじゃなかった? タバタ)え!もうそんな経ちました?かれこれ一年経ったって事?? タイシ)あれ違うか!冬か!がんばって録ってたのが夏だし ---とりあえず去年の夏くらいってこと...??みんな記憶に留めておかないタイプなの??(笑) スグル)健忘症なんすよ(笑)あ、12月7日っすね多分。サブスク解禁が12月7日だから ---夏ににとって12月に出した感じか タバタ)そうですね ---あのジャケットって、どこの風景なの? タイシ)あれは七飯のゴンドラあるじゃないですか?あそこ出てすぐのとこの写真です ---あれって、なんであの写真なの? タイシ)何枚か候補があって、その中から決めましたね。LINEの投票で決めましたね ---他に候補でどんな写真あったの?(笑) タイシ)あれかな...大森浜から函館山撮ったやつかな。。。あのクソダサいやつ... スグル)はいはい、あったねぇ(笑) (おもむろに何かを取り出すタイシ)
----なにそれ!!(笑)それおもしろすぎでしょ(笑)
タイシ)これ、ひとつだけ作ったんですよ
スグル)これも候補のひとつでしたね(笑)どう見ても高い日本酒の袋にしか見えない
---3個くらいウケ狙いで売って欲しいけどね(笑)お土産コーナーにありそう(笑) タイシ)誰も買わねぇよな(笑)ってやめました(笑) ---話戻すけど(笑)ジャケってヨウセイくん(Pills)が作ったの? スグル)ガワのデザインとかはヨウセイですね ヒカル)ジャケの話……この話はライブのMCネタだからいいかな... スグル)ああ、ライブのネタではあるけど、ジャケがあっさりしてるので部屋の飾りに置けます(笑) タイシ)アートワークが良く、ジャケが綺麗なので、トイレとかに飾ってもらえるとめっちゃ良いかなって(笑) ---加工とか細かい事も全部ヨウセイくんやったの? タイシ)これはスグルかな。清涼感が良い感じで… スグル) いや、一緒にやりましたね タイシ)中も同じに揃えてイケてる感じにしたんで…たぶん曲よりイケてる…(笑) タバタ)「トイレに飾ったりしてください!」って、言ったライブの次の日のTwitterタイムラインに、色んな人がトイレに飾ってる写真をあげまくってて 「本当にやってくれてる(笑)」って。 ---それ見たわ(笑)面白かった(笑) ---音源ってclub COCOAで録ったみたいだけど、ミックスも全部津田さん(COCOAのPA) がやったの? スグル)COCOAで宅録みたいな感じですね。ほぼセルフですね ---じゃあタイシがMTR皆持ってってやった感じなんだね。音良いよね!最近もインタビューするからっていう理由もあって、またずっと聴いてたんだけど、改めて良い音源だね タバタ)ありがたい話です ---音源制作は色々苦戦した?(笑) タバタ)どれぐらいかかったんだろう。何日テイクだったかな。ベースが長くかかったかな タイシ)俺は2時間くらいで終わりましたね ヒカル)録音始めてからリリースまでは5ヶ月くらい ---タイシすごいね2時間で終わるのが タイシ)ただ大変だったみたいです スグル)あと、これは言っていいのかわかんないけど、”幸甚の至り”って曲のブレイクダウンのとこの回数を間違ったままCDになってるんですよ(笑) タバタ)普通にライブとかでも今までずっと6回って決まってたんですけど、「なんか足りなくね?」ってなってた(笑) スグル)「タイシ5回だよ!?これ!?」って(笑) タバタ)もう取り返しがつかなくなった(笑) タイシ)音源5回で、ライブだと6回になりました(笑) ---まじか(笑) タイシ)何人か録ってから気づいたんじゃなかったっけ(笑) スグル)ヒカルが録ってるときに「やっぱ違うよね??」ってなって ヒカル)気づいたんですけど、その時は「いや、大丈夫」って。その後ボーカル録りするときに気づいたんですよ タバタ)そうだ。俺が歌ってて、最高潮に6回目を歌おうとしたときに「あれ!?5回で終わっちゃったー!」って(笑) タイシ)「やっぱりそうだったか。ごめん!」って(笑) タバタ)最後に録ってるのがボーカルだったんで、その段階で気づいたから「もういいか...(笑)」って スグル)なんとなく「違うかもな...」って思ってたけど、誰も言わないで進んでいってた(笑) ---よく終われたね(笑)すごいよ。音源こだわった部分あった? スグル)こだわった...こだわった事か...(悩 ヒカル)僕はこだわりではないけど”くさいギターを弾く”っていうのはありましたね、ていうか合わせるのに必死でしたね(笑)微妙なこの隙間に入ってくってのは大変でしたね スグル)タイシが波形ずらさない主義者なんですよ。録ったままの波形でいきたいみたいな タイシ)ドラムがクリックに対して後ろノリだから、それにみんな苦戦してたみたいです ---こだわりっていうか大変な印象だったんだね(笑)結構難産だったんだ? スグル)長すぎて出来たとき、出来た感動あんまりなかった(笑) タバタ)出来たか...みたいな ヒカル)そういえば、今回ボーカルのピッチ修正なしだったんですよ タバタ)ちょっとこれ本当に聞いてほしい!ピッチ修正もありだと思って「多少大雑把に歌っても後で直せばいいか」っていう、ちょっとハイファイ思考だったのかもしれないですけど。タイシさんに「ピッチ修正なしで」と言われて「エエ...マジデェ...!?」ってなった。ボーカルにかかってるのって、マキシマイザーと、リバーブぐらい。若干ディレイ。 なので、本当にピッチ修正は全くしてない生歌。めちゃくちゃ神経使いました ---マイクの距離とか気をつけなきゃだね(笑) タバタ)そうですね。俺結構声のボリュームの幅があるっていうか、小さいとこは小さいし、デカいとこはデカいんで、音割れない程度に近づいたり遠ざけたり.... スグル)ポップガードつけたり、外したりとかずっとやってた ---そうなんだ...可哀想に...(笑) 一同) (笑) ---でも、ライブ感や生感みたいなのはすごい出そうだね タバタ)そうですね ---他に「ここを聞いて欲しい」とかある?? スグル)よくわからないところに挟まってる変なテンポチェンジところの苦労を聴いてほしいかな(笑) ---レコーディングとかだと難しいよね ヒカル)生の音を大事にするって意味では、同じフレーズを繰り返す曲多いんですけど、よくあるコピーして貼り付けるとかじゃなくて、全部弾くっていう。その分レックも大変だったんですけど。そういうところはこだわってたのかなって タバタ)同じフレーズだけど、毎回表情が違うっていう ---俺は今回のミニアルバムを多分30回ぐらいはSpotifyで聴いてたんだけど、聴いてるうちに味わい出てくる感じがする。「あ、ココはこうやってんだ」とか気づけた タイシ)デケェ音で聴いてほしいですね。いらない低音入れまくったので。 極力低音とか、中低音をモリモリにしたいなって思ってやったんで、なんかそこを聴けるぐらいの音量まで上げて聞いてもらうと、ちょっと幸せになるかも知れない。幸甚に至っていただけるかと...(笑) タバタ)あとは和田アキ子節の「ハッ!!!」が入ってる。通して聴いて探してほしいですね(笑) ---それは全然気づかなかった(笑) タバタ)スタジオの中で、ちょっと悪ノリが許される雰囲気でみんなずっと作ってた感じだったんですよ。遊び心は忘れてないというか「ここおもろくね?」っていうフレーズがすごいいっぱいある ---なるほどね!あとでまた聴いてみよ(笑) ---みんなこの4曲だったら、どの曲好きなの? 一同) あ~~~~~~~(悩 ---悩ましい?全部嫌いでもいいけど(笑) スグル)おいおい!!! タバタ)言ってない!言ってない!(笑) スグル・ヒカル)ライブでやるのでいえば、DBSBかな~ タイシ)みんな好きだよね〜(笑) ---その曲なんかみんな盛り上がってる印象がある(笑) タイシ)俺1番嫌いだけど(笑) スグル)ギターとベース的には弾いてて1番気持ちいいかな タバタ) 俺がボーカルとして気持ちいいのはOK, let's go.っていう曲です。まあ吉幾三なんですけど…… スグル)吉幾三を英語にするとOK, let's go.なんですよ(笑) ---なるほどね(笑)「吉幾三って曲入ってねぇじゃん!」って思ってた(笑) 一同) (笑) タバタ)この曲のボーカルが1番ストーナーじゃないかな タイシ) 俺は迦具土神です。あのリフだけやるっていうのが好きですね ---GANZINはどんな人に聴いて欲しい? スグル) GANZIN自体が悪い言い方すると、曲ごとに方向性定まってないので(笑) いろんな人に聴いてもらって、ハードロックから派生したジャンルを普段聴いてる人とかにも聴いてほしいですね タイシ)ハードロック、グランジ、オルタナ、ストーナー、デザート。その辺のうるさいやつが好きな人には聴いてほしい ---よく思うけど、GANZINって聴きやすいよね タバタ)ボーカルはキャッチーにするようにしてますね スグル)あの音がめちゃくちゃブチブチで汚いだけで、進行とかメロとか歌メロとかは割とポップっていう タイシ)J-POPのバンドだからね タバタ)やっぱりプレーヤーじゃない人っていうか、普通に音楽聴くだけの人は歌に意識がいくと思うから、歌だけでも聴けるようにはしてるつもりです。音楽やらない人にも聴いて欲しいかな ---確かに、GANZINみたいなジャンル聴かない人にも聴きやすいと思うな〜 タバタ) 鼻歌で歌えるし…チャリこぎながらJKとかにも歌って欲しい… タイシ) 最近、GANZIN関係で一番面白かったといえば、サブスクとか出してると集計取れるんすけど、TikTokで2回だけ使われてたんですよ(笑) ---マジで!!!(爆笑) スグル)どこ使うのって(笑) TikTokでバズってほしいな(笑) 一同) 爆笑 タイシ)バズらないかな(笑) ---どこに住んでる人が使ってんだろうね(笑) タイシ)あれって地域までしか分からないんですけど、日本が一番多くて、カナダ、アメリカ、コスタリカとかでも聴かれてましたね(笑) スグル)COCOAで配信ライブした時に、COCOAのチャンネルって台湾とか中国とかアジアのDJとかが見てるんですけど、日本人よりアジアのDJが流し見してるの見て「俺ら何に向かってライブしてんだ…??」ってなった(笑) ---海外からオファーくるかもな…(笑) タバタ)金貯めておきます スグル)それこそCD売れたら遠征代にします(笑) ---あれ?CD何枚作ったんだったけ? スグル) 1000枚ですね(笑)200枚と1000枚の作る値段がほぼ一緒だったんですよね。それで「1000枚作りました!」っていうMCのネタ代と思ってプラスしました(笑) ---200枚と1000枚の値段あんまり変わらないって、どういう会社なんだ(笑) タイシ) やばかったよね(笑)あそこ(笑) ---これ完売する時って、もう解散する時まであるな(笑) タイシ)逆に売れるまで解散無いみたいな(笑) スグル)ファーストが売れ終わる頃にはサードぐらいは出てたり(笑) ---それも売れなきゃ解散出来ないみたいなノリになってたりね(笑) ---最後に今後バンドでやりたい事とか、こういう事したいとか…なんかそういうのある? タバタ) 最終目標としては、おじいちゃんになった時に「GANZINやってて良かったねぇ……」って言ってコレを聴く(笑) 一同) (爆笑) スグル) ジジイになるまでやりたいところあるよね。最近のジミーペイジみたいな(笑) ---それも良い夢だけどさ、近めの目標とかはある?(笑) スグル) 近めでの事でいえば、遠征したいですね。ガンガンやり始めたくらいでコロナ始まっちゃったんで… ---GANZINとかも東京とかでライブやってほしいな… スグル) 個人的に言えば札幌のTHANKSとやりたいですね ---まじか!(笑)いいね(笑) タイシ)あとはGANZIN忘年会したいかな… スグル・ヒカル) それはどういうこと???(笑)ネタ??(笑) タイシ) 自分がしたいだけ…(笑) ヒカル) 目標ではねぇ!(笑) タバタ) あと企画が11月に予定してるので、無事に終われば良いですね スグル) そうだね タイシ) できる限り色んな人に見て欲しいですね ---いいね!俺もなんか出来れば協力する!ヒカルは何かある? ヒカル) 特にないです 一同) (笑)
■あとがき
GANZINって第一印象が怖い印象だった。多分これは万国共通。 スグルは世紀末みたいな髪型しててマフィアのドンみたいだし、ヒカルは昔の友だちに似てるし、タバタはライブ前半は厚着してるし、タイシはデカいし。怖さしか無かった。昔お母さんに「危ない人と絡んではいけない」と言われてたので、絡まないほうが良いと思ってた。 でもライブ見てみたらカッコよかった。いつか仲良くなれたらいいなと思えるようになった。 それからは、スグルはよく煙草くれたし、ヒカルは一緒に呑んだ時「シチクさんは体育会系」と軽くディスられたけど呑む仲にまでなったし、タバタはダイエット成功したし、タイシは髪のセットがいつもキマってる。つまりは仲良くなれたと勝手に思うくらいにはなった。 邪悪なナリで邪悪な音を爆音で出してるけど、みんなとても良い人たちだ。ナイスガイだ。 ライブハウスで会ったら是非、気軽に「邪悪ですね!」と言ってあげて下さい。 ふざけた文章を書かないと死んでしまう病気なので、ふざけてすみません。 真面目な話、音源が素晴らしい。もっと色んな人に聴いてほしい。 函館以外の人にもたくさん聴いてもらいたい。それがあってインタビューをお願いした。 文に書いたとおり、彼らは大変な思いをして今できる最高の一枚を創り上げた。 Spotifyだけでなく、是非CDを買って、細部にまで目を凝らして、耳を研ぎ澄まして、爆音で体験してもらいたい。 ちなみに俺はCD紛失したので二枚目を買う。みんなもどんどん紛失して100枚くらい買おう。 GANZIN Interview ~完~
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かとぺさん #38/28/2021 かとぺさんinterviewも#3になり。これで完結。 ぶっちゃけ質問から脱線しまくって普通に会話みたいになってます(笑) ここまで読んでくれた方は本当にありがとうございます。 文で至らないとこは、インタビュー能力・文章表現力がない俺が全て悪いです。お許しを。 でも、良い話になったと思うので最終話もどうぞお付き合いください。 ・未来の話 かとぺさん=か) シチク=シ) シ) ARARAが出来て2年経とうとしてます。出来てからは色々あったと思いますけど。今後、未来のARARAはどんなライブハウスになったらいいと考えています?計画とか...そういうのとかってありますか? か) 未来か… シ) そうですね、未来です。 か) 正直、今コロナ禍でさ。緊急事態宣言とか"まん防"繰り返している状況でさ…… …ていうか!オープンして3ヶ月目でもうコロナ禍なってるから、常にそれがフラットになってんだけどさ(笑) シ) 確かに(笑)最初からハードモード(笑) か) 今後ね、コロナ禍とか度外視してコロナのない世界のことを話すると、まずやっぱ今のARARAのフロアをいっぱいにするのが夢だよね。 シ) 出来たはずなんですよね。計画通り行けば。 か) そう。出来る未来しか見えなかった。 けいちゃんとかも見てたから 分かると思うけど「絶対お客さん入ります!!」っていうイベントもやっぱ制限決められてやるわけじゃない?そういうライブハウスじゃなくて、やっぱりお客さんパンパンのザ・LIVE HOUSE!!っていうのを未来は見たいし見せたい。 シ) そうですね。 か) そういう風になりたい。だから、色んなイベントも組まなきゃ駄目だし、商業ベースにのったイベントもやんないと駄目だと思うし。本当にARARAの夢としては満員のフロア見たいなぁと思う。 シ) そうですよね。どこもそうだと思いますけど、特に函館でそういう風にお客さんがパンパンに入ってる光景を見たら、僕泣いちゃうかもしんない(笑) か) そうそう。そういう満員のイベントね。しかも地方勢なしでね。絶対泣いちゃうな〜 シ) 地元勢だけは僕も泣きますね〜。100% か) 「ここまで復活したか…」となるだろうなぁ。「良いライブハウスになったな…」っていう風に思うだろうし、やっぱそうなるには函館の音楽シーンの底上げが絶対必要不可欠だと思う。これ勝手に言ってるけど、やっぱ函館のインディーズミュージックの電波塔でありたいと思ってる。将来的には函館の音楽シーンの底上げをしてARARAを超満員にするのが目標になってくるんじゃないかと思う。あとは他のライブハウスと協力して面白いイベントも開催したいな。未来の話だとそれかな〜…やりたい企画でいえば野外。野外やりたい。 シ) やりたいですね〜。1回ポシャってしまいましたしね。 か) 野外中止はバンドに申し訳なかった。仕方ないんだけどさ。コロナ禍っていうのもあるから。すげー悔しかった。 シ) そうですよね。 か) だからね。いずれやりたいし、その時は色んな人に協力してもらいたい。 ・夢について 先程の内容と重複すると思うけど、店長かとぺさん個人としての夢について聞いてみた。 か) 夢はね。いろんなバンドや人の活動をきちんと後押しできるようなライブハウスになれればな〜と思ってる。 「かとぺさん!あのバンドとやりたいです!」「じゃあ呼ぼう!!!そこで繋がり作ってお前らも東京行ってこい!!」みたいなね。そしたらね、また一つ夢が叶うわけじゃない?しっかりバンドに寄り添えるライブハウスでいたいし、バンドを叱れるライブハウスでもありたい。 シ) そうですね。パワハラだとかあーだこーだ言われるし、僕らは特に言葉を選ばなきゃ駄目な世代と思ってますけど、選びすぎてたら、もうしっかりアドバイスしなきゃいけない事も難しくて、駄目になっちゃうと思うんですよね。まあもちろん平和が一番ですけど(笑) 話逸れてすみません。 か) 叱るというか、激励みたいなのは人によって、かなり賛否あると思うんだけどね(笑) まあ、後押しするのが夢だよね。だって絶対必要じゃない?エンタメ売ってる場所だから。「一緒に夢見て何が悪いんだ!」と思うからね。俺はそういうライブハウスでありたい。バンドマンから「こうやりたいです!」とか言われたら対応できるライブハウスでありたいし。コロナ無くなったら満員のフロアの前で良いライブやってさ、みんなで笑って酒飲めんのが一番かな。 ・函館で音楽 か) 今はどこでも音楽作れるからね。 シ) そうなんですよね。ぶっちゃけ。 か) 俺、dry as dustで東京出たわけじゃない?あの時代は今みたいに気軽にネットで音楽を作るノウハウを知る事が出来なかったし、機材買う金もないし、発信する場所も少なかった。だからやっぱ東京でやるしかなかった。 今だと地元に残ってそういう活動ができるようになったよね。苫小牧のNOTWONKとか良い例だよね。 シ) ですね。ARARAって超ワガママ聞いてくれるし、あれやりてぇ!これやりてぇ!言いやすいし。しかも大体やってくれるし(笑)こんなやりやすいライブハウス無いわ。 か) 超〜ワガママ聞くよ!!(笑) シ) 俺はめちゃくちゃそれ思うから、どんどんARARAで色々やったらいいと思います。 か) そうそう。そこはね、バンド愛というか、フラットでいないと駄目だと思うから。俺はどんどん来てもらいたいし、「これやりたいです!」と言われたらやるし。できることはね。協力した方がこっちも面白いし。そこはもうずっと開店当初から一貫した考え方だし、続けていこうと思ってるかな。 あとはイベントやって、お客さん呼んでギャラもらって、良いライブして、お客さんもARARAもバンドもハッピーになれば……最高!! シ) そうですね。本当に。 ・や れ !! シ) 最後の質問になるんですけど。函館のバンドマンとかに何でもいいんですけど、一言というか要望というか、そういうのありますか?(笑) あればお願いします。 か) なんだろうな〜……むずいなこれは(苦笑) うーん…一言「やれ!」ですよ。……いや 「やれる時はやれ!」です。だって、そうじゃん? シ) そうですね。 か) 1回足止めたら重たくなって何にもやんなくなるんじゃないかなって思っちゃう。 シ) 音楽自体やらなくなったやつ何人か居ますね。これは仕方ないのかもしれないんですけどね。 か) そうそう。そういうバンドは復活するのがすごい難しくなるんじゃないかな… 今でもさ、今の状況でも出来る事あるし、例えば無観客配信ライブだけでもいいから活動したりとかね。スタジオ入るとかさ。やんない人とやってる人だったら、やってる人の方が断然未来は育つワケじゃん。だからやれる時やんないと。…俺も、もっとやらないとな(笑) お互い切磋琢磨してやんなきゃ駄目だと思うし。 シ) 一言は「やれ!!」と、いうことですね(笑) か) だと思う。俺はね。やれる時にやんないと。絶対枯れて萎んで終わっちゃうからね。それを見たくないし。多分お客さんも見たくないと思うんだよね。 シ) 音楽シーンに対して光というか希望が欲しいですよね。そういうのがやっぱり必要だと思います。こういう状況で「大変だー!」ってなってしまっていて、この前のフジロックとかも色々あったじゃないですか。でも、THA BLUE HERBのBOSSが言ってたことが全てなんじゃないかなって。 か) あれ、超感動したよね(笑) シ) ですよね(笑) 今の僕にとっては1番腑に落ちたかなって。 か) 政府が保証してくれたら、また話が変わるしね。 シ) そうですね。 か) もう小さな街だと3ヶ月ライブやらなかったらさ、もう忘れ去られるんじゃないかな。 シ) 間違いなく潰れますしね。 か) さっき話したけど、本当に音源制作だったり、作曲制作でもいいからね。やってるところをきちんと相手に見せないと。だからやる。「やれる時はやる」だね。ていう、スタンスを持ってほしいかな。 シ) そうですね。 シ) 最後に岸田勝(ARARAのPA) に一言ありますか?(笑) か) 岸田勝に一言か〜(笑) 一言でしょ…? 「いつもありがとぉ〜…」(変な言い方で) シ) (爆笑) 「あとがき」 シチクです。どうでしたかね?俺に会っても「読みずらい」とかは内緒にしててね。凹むから(笑) 「いつもの酔った"かとぺおじさん"と、シチクおじさんの会話やん!!」って、ツッコミが一部から聞こえてくる気がしますが…その通りだね。でも、マジな話をかとぺさんと あんまりしないから面白かったなぁ。今回してみて改めて思ったのは「加藤大輔って超愛あるよね」って。ラブリーだいちゃんだよ。ほんとに。なんか未来は明るい気がしたもんな。かとぺさんってそういう素質あるよね。ムードメーカーみたいな。そんなかとぺさんが店長で永久にやってもらえるように、まずは彼をサイボーグ化してさ、たまに変な事言うから、そこ修正しちゃったりして"最強おもしろアンドロイドかとぺくん1号"に進化させなきゃいけないんじゃないかな。今後はそこを目標に俺は頑張ろうと思います。「加藤大輔アンドロイド〜永遠にARARAやってくれ〜」計画。 あんまふざけた事言うとぶっ〇されるので、この辺にしておきます。 そろそろ真面目に話しますか。今回思いつきインタビューを快く受け入れてくれた かとぺさん本当にありがとうございました。いつも見切り発車で行動してる俺のワガママ聞いてくれるよね。本当に面倒見良すぎでしょ。みんなももっと加藤大輔にやりたい事伝えて困らせてやろう!ライブイベント以外でも大体可能な限り、親身にやってくれるナイスガイだからね。もちろん岸田勝もナイスガイだから助かっちゃうよね。そんなかとぺさんと岸田がやってるARARAをもっと俺は見守り応援したいね。まあ話せば長くいけるけど。もういいでしょ? 居場所が無いやつはARARAにおいでよ。 あると思うよ。 加藤大輔 interview ~完~ |