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THE WORLD PEACE8/24/2022
【THE WORLD PEACE】 対馬 隆元 ギターボーカル 佐々木 和也 ベースボーカル 鈴木 昂兵 ドラムコーラス ■札幌から見た函館の音楽シーン 以下、名前省略 ( 対馬 隆元→タ / - →シチク / カトペ→カ / RASTER→R / T→T ) — 札幌から見たときの函館の音楽シーンどう思ってました? タ) 函館の音楽シーン...とにかくBLASTだよね。 (一同笑) — いやマジでそうですよね(笑)俺もBLASTの動向だけ気にしてた時期ありましたもん(笑) タ) ずっとイベントを組んでくれてたじゃん?札幌に住んでても「函館に誰か行くよ」ってなったら「BLASTの企画?」みたいな感じだったね。そういう印象。 T) 一時期、本当俺らしか繋がってる人がいないみたいな... タ) 一気に去ってったっていうか...言い方合ってるのか分かんないんすけど、急にいなくなった時期ってありましたよね。 T) ワールドピース・バリカンが札幌行っちゃったりとか、もうなんかうちらに声かけるしかない、やってるバンドうちらしかいないし、知ってるバンドがうちらしかいないから、っていうので声かけてもらって、バンド集めて企画組むみたいな感じだったね。 — そんな感じでしたよね。ていうか、なんでこの質問しようと思ったのかと言うと、ササヤンさんと、COCOAの螺旋階段登ったところで一緒にライブ見てた時に、ササヤンさんに「今の函館どうですか?」って話をしたんですよ。 そこでちょっと難しい話をしたんですよね。その後「将来の函館のバンドシーンはどうなっちゃうんだろうな」と、勝手に考えてた時があったんですよ。 今回対馬さんにインタビューするとなって「そういえば対馬さんとこういう話したことなかったな」と思って、1回聞いてみたかったんですよね。 まあ「BLASTだね!!」って言われたら、終わりなんですけど(笑) タ) なんかでもあれだよね。盛り上げようとしてたっていうのがさ、やっぱり自分たちが地元にいた時というか、ワールドピースで企画をうってないけど、バリカンの企画があったときとか、BLASTの企画に呼んでもらったときとかって、とにかく何かみんなで1個のイベントを成功させよう!とか、お客さんいっぱい入れよう!とかさ、努力する事を常に思ってたから、なんかそういうのをやってる人は少なくなってきてんのかな??みたいなのは感じてたかもね。 — あ~、確かに。 タ) まずビラ配ったりさ、お店に「イベントのポスター貼ってください!」とかお願いしてたのって、俺らは函館の時からやっててそれは当たり前だと思ってたし、札幌に行ったら「もっとやってる...!!!」みたいに思った。そもそもイベントが多分10倍ぐらい多いじゃん?10倍なんてもんじゃないのかな...?? だから常にメンバーでライブハウスのイベントを調べて、自分たちの企画に遊びに来てくれそうなお客さんが来そうな日をピックアップして、今日は誰がビラ配りに行くとか、そういうスタンスも元々函館でやるようになったものだからね。 — そう考えたらやっぱり盛り上げるっていう部分ではなんかちょっと足りない部分はあったのかなって思いますね。 タ) まあそうなるかもね。でもそこに関しては俺らはもう札幌で活動してるバンドになってたから、招いてもらったり、呼んでもらったりしてる以上はそういうの考えた事はなかったけどね。ただ、自分たちがやるなら「こうやろう!」みたいな感じだよね。 だって、つまんなかった事はないからね。函館ライブしてね。 札幌で活動しててこっちで呼んでもらってやるライブだってもちろん最高だったしね。 対馬さんが持ってた昔のフライヤーやデモのジャケ。 知ってる人はみんな懐かしすぎて笑うよね(笑) ■帰函、心境の変化 — 僕的には待ってた感があったんですよ、対馬さんがやるの。 タ) え、マジ?めっちゃ嬉しい。 — 函館帰ってきて久しぶりにライブしてみて、何か心境の変化とかありました? タ) いや全然あるよ。自然と今回トリプルクラッチが来てイベントをやりますってなった時、別に函館じゃなくても良かったと思うんだけど、俺は函館でイベントをやりたいと思った。 今のワールドピースの現状(精力的に活動出来ないのは)コロナ関係ないからね。 バンドがガンガン動けなくなったっていうか、ツアーとか、元のように年間50本とかライブしてた事を考えると。そもそも俺は仕事で函館に帰ってきたから「何か今までのようにはいかない」みたいなのは思いつつあった。 でもあれだね、ARARAから声かけてもらって「BLASTとツーマンのやらないか?」って言ってもらった時は、もうめっちゃ嬉しかった。 — あれは俺もめちゃくちゃ最高だと思ったし、嬉しかった。 タ) 最高だったよね。演奏荒ぶってたけどね(笑) ああ、そうだ!心境で変わった事って言ったら一番はやっぱり練習だね。練習がもう札幌行ったり来たりも結構難しくなっちゃったから、練習の仕方が違う。曲の作り方とかもそう。主に曲のデータのやりとりになったね。 最近は俺が大体のドラムとかも下手くそな打ち込みをつけて、更にベースも入れてからメンバーに送る。それで「こういう感じの曲を作ってんだけど、どう?」って言って、アイディアがあったら「ここ、こうしたい」とか、そういう感じになってる。そこが今一番変わったんじゃないかな。 T) スタジオで合わせられるわけじゃないもんね。 タ) そうですね。だから歌練習とか当たり前に練習入れたのが、今入れなくなってるのは帰ってきてからの一番変わったとこだね。ただ逆に曲作りとかはなんか違うやり方を覚えたから、そういうとこで楽しさはあるけどね。 — なるほど。でも嬉しかったな~。青春時代で言えばギャザリング(昔あったライブの企画名) だったから。毎週のようにベイ(今は亡きライブハウス・Bay City's Street)に野坂と行ってたから。 タ) いやそうだよね... 月1ぐらいはイベントをやろうみたいになってたもんね。 年10回もなかったんすかね?ないと思うし、半分ぐらいですかね?年6、7回ぐらい。 T) そのうちの半分くらい俺らも出てると思う。 タ) そうっすね(笑)みんなでビラ配りまくってたもんね。五稜郭とかの前行こうって。 — そういえば、俺ビラの話聞いてめっちゃ笑ったんですよ(笑)そんな事してたんだって(笑) ~以下、載せれない話になったので割愛~ — いや、この話載せれないわ...(笑) (一同笑) タ) ....まあ、きっかけはやっぱ函館だね(笑) 五稜郭でビラ配ったりが一番最初じゃないかな。 — 当時は五稜郭ダイエー(今のシエスタ)の前とか行くと、ギャザリング出てたメンツによく会ってた気がします。キム(バリカンのドラム)とか、あっくん(バリカン元ベース) とか。 タ) そうそう。それこそそういうのはバリカンが一番真面目にやってたんじゃないかな~。俺らはそういうのに影響されてたのめっちゃ大きいし。 — 俺もキムとか会ったら「シチクもフライヤー配れ!」って何十枚も渡されましたね(笑)なので、俺はそれを焼田(dry as dustの元ドラム)に渡してました。 ■今回のTHE WORLD PEACE企画の話 — なぜ、函館でやろうと思ったんですか? タ) 俺函館に帰ってきて6年目になったんだよね。ずっとワールドピースで企画はやりたいと思ってたんだけどもタイミングがなかった。 なんかその自分たち主体で「さあ動こう!」っていうきっかけがなかったっていうか...かなり受身になってた。それこそあれだね、BLASTとのツーマン終わって、その後にbachoきたのがあって、年明けにアツシさん(THE KNOCKERS)のアコースティックライブでツーマンやるからって言われて行って、そうやってライブを久々に何ヶ月スパンぐらいでやってった時に「やっぱ函館でやりてーな」って思った。 「誰々来るから企画組んでくれない?」とか、言われてるのは何回かあったんだけど、やっぱコロナで流れちゃったりとかあって、それが今回実現できるって感じかな。 T) 「原点回帰やりましょう!」って連絡きてたもんね。 タ) そうそう(笑)原点回帰。 — なんですかそれ? T) 原点回帰ってね、身内でクッソ流行ったんだよね。ワールドピース・札幌のsnatchが函館に来た時、うちの企画でライブやって打ち上げがポップコーンだったんだよね。 それでね、めっちゃ呑んでて誰かが「原点回帰だーー!!!!」みたいな事を言ったら、その”原点回帰”って言葉がその日めちゃくちゃパワーワードになって。何かある度に言っててさ(笑) タ) なんかあの時のライブも俺らは何かのきっかけになったような感じがした(笑) T) 俺らあの日がオトラクで初めてやったライブだったかな~。実際やってどうなるのかなって結構思ってたから、snatchとワールドピースが来て...つか!あの日めちゃくちゃ床揺れてたんだよな(笑)「床抜けんじゃない!?」ぐらいな感じになったりとかで。 タ) 盛り上がってましたよね~(笑) T) すげえ楽しいライブだったから、これをやっていければっていうのも思った。あの日はすごい良かった。それがもう打ち上げに出ちゃって....(笑) タ) ナッティー(BLAST)さんが一気呑みしてた(笑)俺初めて見たな~(笑)「ナッティーさんって一気呑みするんだ!!」みたいな。 T) あれ俺めっちゃ覚えてるけど、タカミ(snatch)が「ナッティーさん、イッキしてくださいよ~」みたいな事を言ったら、ナッティーの目の前にワールドピースの当時のドラムのモッチがいて、タカミに言われたもんだからナッティーがビール持って「モッチ飲むぞ!!」とか言って、2人イッキしてた(笑) タ) そもそもモッチはめっちゃ酒弱いからな~(笑)めっっっちゃ弱い!!(笑) T) 弱いんだ?(笑) タ) めっちゃ弱いです。弱いけど楽しかったり、ライブが自分ら的に良かったりすると呑んで失敗するタイプ。あの時まさにそうだと思う。やばかったですもん。モッチがゲロゲロ吐いてましたもん(笑) T) あの日みんな呑んでたもんな。 — それが原点回帰の発祥だったんですか?(笑) T) そうそう(笑) タ) 間違いない。 — そこから毎回「原点回帰しましょう!」って言ってたんですね(笑) T) 会えば原点回帰って言ってたね。 — じゃ今回もある意味”原点回帰”みたいなものなんですか? T) そうだと俺は思うけど...(対馬を見ながら) タ) そうですね!!多分そう思ってるのは俺とTさんだけじゃないはず。 T) うちののメンバー全員「原点回帰だー!」みたいな事をグループLINEで言ってたからね(笑) ■どんなイベントにしたいか — どんなイベントになればいいなと思ってますか? タ) 久々にイベントをやる!と思ったら、俺は函館に帰ってきても全然イベント遊びに行けたりもしてないし、どんな人が来るのかとかも、あんまりイメージができてない。 例えばワールドピース全然知らない人が来てさ、見てくれて、合わなかったとするじゃん?別にそんな好きじゃないとか、そうなったとしても楽しめるような日になればいいなっていうのをちょっと思ってる。バリカンもそうだし、トリプルクラッチも、音楽性がバラバラなバンドがこの日出てくれるから、なんかそういう意味でもね。それぞれの好きなお客さんとかが来て楽しんでもらえればいいなっていう。そのためにもフードを出してみようとか。 あと、ロフトだね。ロフトは今世代を変えて、俺らみたいな30代のジュンペイさんが店をやってて、そのジュンペイさんが今服屋さんをどういう風に動かしていこうとしてるのかを見て欲しいと思ったし、俺もこれからもずっと服買いに行ったり遊びに行ったりすると思うから。そういうのを見て欲しいって感じかな。 あとはもう楽しかったってなるのが一番いいかな。 —まだ出してないんですけどロフトのインタビューしたんですよ。僕が全然記事に納得いってなかったのが遅れた原因だったんすけど、だんだん僕も予想外に忙しくなったりとかして、あとはだらけてたりもあって、結局このぐらい流れてんですよね。去年の9月くらいに取材したのに… (早く仕上げます。ジュンペイ君申し訳ない…) タ) そうなんだ(笑) なんかね、ジュンペイさん年近いのもあって俺はすごい嬉しいなと思って。元々ほとんどジュンペイさんのお母さんがロフトの店番っていうか、店にいたんだけど、そもそもその時からロフト好きで通ってて、今世代変わって、自分が帰ってきたタイミングと近かったから、尚更声かけたいなと思った。函館に帰って戻ってくる人ってそこまで多くないと思うから。 なんか出てった俺が言うのもあれだけど、なんかもっと函館好きになれることやってった方がいいなと思う。 札幌に住んでればさ、店もあるし、遊ぶとこいっぱいあるけど、でもそれが全てってわけじゃないから。 函館でも自分が生きてる内は何か楽しいの増やしていけた方がいいじゃんっていう。イベントもそういう感じで考えてるかな。今回は本当そういう感じ。 あとは"古いと新しい"を混ぜたいって思ってる。 ドラッグスだって、それこそカウンターアクションのウラさんにメッチャゴリ押しされて、いきなりCD渡されたもんね(笑)「これ聞きな!」「知らないの!?あんた函館なのに!?」みたいな(笑) そういえば、ウラさんがノッカーズとかにも速攻言ったって言ってた。ドラッグスの誰かと喋った時かな?「俺らの目標ノッカーズとやる事だったんすけど、2回目ぐらいの札幌ライブで目標達成しちゃった」みたいな。ウラさんのおかげで速攻目標終わりましたみたいな。 — ウラさん流石ですね(笑) ~しばらく思い出話が止まらず脱線しまくる~ タ) 今回のイベントはBLASTとか、ワールドピースとか、バリカンとか、シチクもそうだし、ARARAのカトペさんとか、函館で元々ずっと繋がってる人達もいるけど、それこそ俺らがいっぱいツアー回って、ワールドピースを知ってくれた道外のお客さんとかも今予約くれてて、そういう人たちにも見て欲しいっていうのがある。 — 何かこれが色んなきっかけとなって、どんどん函館でこういう風なイベントも多くなって、浸透していって、平日とかもライブ出来れば良いですよね。 タ) ちなみにだけど、俺もできれば平日のイベントの方が嬉しいわ。 — わかります(笑) タ) 土日はマジで忙しいからね(笑) — どうにかしていきたいですね(笑) タ) そうだよね。平日の夜が最高だね。月曜日とかね。カトペさんそういう夜作って欲しいです(笑) カトペ) や、やるか!!!(笑) タ) 平日の夜で遊べるのって結構好きで、ブッキングイベントとか面白いのあったよね? — あったなぁ。 カトペ) やっぱ俺ら世代ってさ、平日もやってるもんだと思ってるじゃない? 今の子たちって土日イベントしかないじゃん?俺はもう平日にイベントがあるっていうのを復活させたいと思ってる。 — 俺酷いとき週4はライブ見に行ってましたね。 タ) とりあえずライブハウスの前をふら〜っと通ってみるみたいな。そういう流れはあったよね。 — 「おっ、今日このイベントか!忘れてたわ。寄ってこ」みたいな。 カトペ) 何もなくても行くみたいな タ) そうっすね〜。楽しかったな。 T) 函館も昔はブッキングで平日にライブやってたもんね〜。 — ブッキングの対バンも豪華でしたよね。 タ) 豪華だったね〜!楽しかったし。 — 知らないバンドと対バンするの楽しかったし。 タ) 今回もね、ちょっと違うけどそういうきっかけにもなればいいなって思うよね。ただ作ろうと思って作るのは多分バンドマン側がやることじゃないかもしんないけど。 思ってるのはいいんじゃないかなって思う。何かこういうふうになればいいなとか。 — 各々気づきがあればいいですよね。 タ) 自然となるんじゃないかな? ■今後の函館での活動 — 今後も函館で企画やろうと思ってます? タ) 全然思ってるよ!今ね、ソロも動き出そうとしてるからね、そういうのをやれるようになれたらいいなと思ってる。バンドだけじゃなくて。ソロなったらカトペさんとか出てほしいっす。 カトペ) やろうか!!(笑) いやあ〜緊張すんだよな(笑) タ) シエスタでやってたのとか、一番よかったっすよ!!うちの親父とかは「カトペ君にちゃんとやらせりゃよかった…」って言ってましたよ(笑) — 当初(対馬さん・カトペさんが函館帰ってきた時)は、対馬さんもカトペさんも函館でライブやらないもんだと思ってましたよ。偏見ですけど。 タ) え、なんで? — もう本当になんとなく。雰囲気で。「BLASTが企画やったりするならやるのかな?」くらい。勝手な想像ですけどね。失礼な意味とかじゃないんですけどね。 あれじゃないですか、対馬さんも札幌とか関東とかでもガッチリやってたし、カトペさんも東京とかでバチバチやってるし。あんまりこっちでやる土壌というか理由が無いよな…みたいな。 タ) それこそBLASTとツーマンやらせてもらった時に「やっぱ函館でやんのおもしれぇ!」と思ったね。初めて見てくれた人とかが音源買ってくれたりとかして、やっぱライブのどこに重きを置くかっていっつも意識してたのは「良かった」って思ってくれる人を増やそうって思ってたとこだから。 ライブやった時に昔懐かしい人たちだけじゃないっていうふうにしたい、昔懐かしい人たちと懐かしい話をしてライブするのはもちろん楽しいけど、やっぱりやってる方も見てる方もさ、それがずっとは多分駄目だと思うんだよね。だから新しいものを取り入れていったりとかやっていきたいし、やってった方がいいと思う。 — 函館の人って、みんなすごくちゃんと見てくれますよね。ちゃんと1曲1曲ちゃんと聴いてくれるっていうか。それがすごいなと思いました。札幌から帰ってきてライブした時「こんなんだったっけ?」と思いましたね。 タ) 函館って元々そうじゃない?函館ってすげえ盛り上がるライブって、めちゃめちゃ多い方ではないと思うんだけど、でもちゃんと聞いてる感じとかはする。 BLASTとツーマンやった時はマイクに付いてた飛沫防止のやつのせいでマジ何も見えなかったけど(笑)あれすごいよね(笑)「 俺は何と闘ってるんだ…!?」みたいな(笑)ツバ映るし。気が散っちゃってなんかびっくりしたよ。 話それたけど、物販買ってくれたりとか、話しかけてくれる人とかいて、やっぱちゃんと見て聞いてくれてんだなみたいなのは感じたね。あんな俺らの荒ぶった演奏でもね(笑) — 終わった後みんなワールドピースカッコ良かったと言ってたなぁ。 タ) まじか! — 誰かに「ねえ、あのワールドピースのライブの3曲目にやったやつ、どの音源に入ってるかな?」とか聞かれたし。「何入ってるとかまでは俺わかんないよ!」って話してた。ワールドピースの曲、結構知ってる方だけど。 タ) あれだよね。ワールドピースのメンバーがそんなに変わってないのがいいんじゃないかな?去ってた人も辞めちゃった人もいるけどさ、残ってるっていうのがまずデカいよ。 — すごい事ですよ。 タ) BLASTいなかったら無いかもしんないっすね、それこそ。 T) 俺らは別にそういうつもりでやったわけじゃないから、とにかく「やらなきゃやらなきゃ」という感じだったし。それが重なりに重なって20年経つけど。”守ってきた”とかっていう意識は全く無いかな。 タ) でもそれめっちゃいいっすね。 T) その場のあれで何とかやりくりするっていうので、ギリギリのところで何とか踏ん張ってやり続けて、やっぱ札幌のバンドとかはその状況を知ってくれてるから函館行きたいとか、こっちも「やるか~」みたいな、上手くいえないけど(笑)その関係性がずっと繋がってきて今に至ってるのかな。 — ワールドピースもBLASTも辞めないでやってくれててありがたいですよ… タ) 1回さ、1年半ぐらいやめた時期あったんだよね。 それで終わらなくてよかったって心の底から思ってる。 辞めた時は高校を卒業した時で、バリカンは札幌行こうかな~とか、そうなる直前ぐらいだと思うんすね。あんときササヤンともクソ仲悪かったからね。 — そうなんですか? T) 知らんかった(笑) タ) 仲悪かった。気持ちが前に行きすぎたのかもしれない。 俺、その時からツアーとか絶対したいって思ってたし。あと彼女とかもいて、何か彼女を逃げ道みたいにしようとしてたっていう自分もいた気がする。 ある日、新しい曲作ってメンバーに聞かせた時にさ、1回ササヤンにね「俺この曲やりたくねえ!」って言われた事あったんだよね。「じゃお前が作れや!」って俺が怒った事があって、その辺りから多分ちょっとずつ気持ちがズレてたんだと思う。練習しててもさ、目的のない練習ほどつまらないもん無いじゃん?なんかライブに向けて練習するとか、それってもう目的あるじゃん?何かいいライブしたいから練習するとか...何かそういうのじゃなくなってた時期だった。多分。 — 俺解散したの進路の問題だと思ってたけど(笑) タ) いや全然!だってクマ(ワールドピースの初代ドラム)なんて最初専門学校1年行かなかったから。高校卒業して1年あけて「やっぱり俺ドラムの専門学校行く!」って言ってたし。たまたまクマが札幌行って、ササヤンはバンドしないけど、とりあえず札幌行くってなって、俺は就職したんだよね。当時”あじさい”にいたから。あじさいの正社員になった。 彼女がその当時札幌にいて、新千歳の空港店があるからそこに行くことになって、まあ要するにたまたま皆札幌にいたんだよね。 — え?じゃ偶然会ったんですか? タ) 偶然!札幌で活動するなんて別に決めてなったわけじゃない。たまたまだよ。 新千歳空港店で俺働いてたら、免許取りたてのハジ(バリカンのギター)とクマが2人で「タカの顔でも見にいっか!」みたいになったらしくて、それで急にラーメン食いに来たんだよ(笑) ボロボロの軽四か何か乗ってさ(笑) そっからクマとまた連絡取るようになった。バンド辞めてから成人式まで俺はササヤンと会ってなかった。仲悪い感じになっちゃったから。 — ちょっと気まずいみたいな? タ) そうだね。でもみんなやっぱりやりたかったんじゃない?俺もやりたかったし。 — 復活まではどういう経緯だったんですか? タ) クマが飲みに誘ってくれて、なんか「すすきので呑もう」って言われてさ、当時無制限980円呑み放題みたいのあったじゃない?(笑) — あったあった!(笑) タ) 「何これ!?」みたいな店あったじゃん?(笑) クマは当時学生だったし、クマがそれに誘ってくれて、2人で呑みに行ったんだよね。 その時なんかクマがね、タバコ吸いながらさ「なんか…学校の奴らとバンドやってもつまらねーわ…」みたいな、そういう感じで喋るから「へぇ、そうなんだ~」みたいな。 「ワールドピース一生懸命やってた時、楽しかったよね!」みたいな話もして、「またやりてえな~」みたいに言われて「えっ!まじで!?」みたいな。俺もやっぱギター弾きたいと思ってたから、それがきっかけだった。 — へえ〜 タ) でも、ササヤンとは仲悪いままだったし、だからワールドピースとしてやるのかな~?みたいな感じだった。それを多分クマがササヤンに言ったんだよね。そして成人式で1回会った後ぐらいに何かササヤンから急に連絡きたんだよね「ちょっと家行きたい!」って、それで家来てさ、「俺もやりたい!!」みたいな感じになって、それでまたやる事が決まったんだけど。そんなこんな言ってる時に俺は札幌の彼女と別れちゃって、そしたら札幌に住んでる意味が理由が無くなっちゃったから函館に帰ったんだよね(笑) — へえ!(笑) T) そういう経緯あったんだ(笑)ほんと知らんかった(笑) タ) でも俺その時なんかガンガンやるつもりななかったんですよね。 でもなんかその時ササヤンが猛烈にやる気満々になってて、「タカ、俺の家に居候でいいから札幌に来い!」みたいな。 何も仕事決まってないのに行って、2ヶ月ぐらい仕事決まらないでずっとササヤン家でプータローっていうか、仕事を探しつつやってたね。 — そうなんだ(笑) タ) 2人でさ、サッポロソフトの瓶あるじゃん?それ700円ぐらいで買えたから、それを2人で何百円か出しあって、コンビニで買ってさ、2人でベロベロになるまで飲んで曲を作るっていうのをやってた(笑) — 仲良くなって良かった(笑) そういえば、復活ライブってカウンターアクションでしたよね? タ) カウンターアクションだね。 — 俺見に行きましたよ。良いライブだった...ほんとに。 タ) おお!マジか!!(笑) ~ また昔話が盛り上がり話が脱線したので割愛... ~ — だいぶ話が脱線しまくって、もうよくわからない....(笑) (一同笑) R) 何か根本っていうか、このタイミングで聞くのもあれなんですけど。ワールドピース知ったきっかけが2曲入りのデモ出してますよね? タ) LIFE is HOPE入ったやつですか? R) だと思う。その時ってやっぱ周りってメロコアで激しかったり、英語で歌ってたりしてる中で、ストレートに日本語で分かりやすく歌ってたのが俺の印象ではワールドピースぐらいだったなと。さっきも話出てたけどメロディックとかスカパンクから現行の状態になった”きっかけ”ってあるんですか? タ) あんま理由ないんすよ。 R) ああ、この時これやりたいからみたいな? タ) なんかそれこそ、函館で活動したときのワールドピースは、英語の曲も2曲ぐらいあったんですよ。だけど、英語をやめた理由が「俺、英語喋れね」って(笑) カ) 結構前にも言ってたよね。昔から一貫してんだね。 タ) そうっすね。日本語もまともに言えねーのに英語を使うのは駄目だって自分で思っちゃったんですよ。きっかけそれかもしんないっすね。でも結構eastern_youthに例えられたりはあるんすよ。「北海道っぽい音」っていうのもめっちゃ言われますね。 — でも、俺はワールドピースがeastern_youthって例えられるのは、あんまピンとこないんですよね。悪い意味じゃないんですけど。 タ) あれじゃない?シチクは中学生ぐらいから俺らの事を知ってるから尚更そうなんじゃない?(笑) — うまい棒の歌とか歌ってたし。「うまいぜ~うまいぜ~うまい棒~」って。 タ) 歌ってたね(笑)よく覚えてんな(笑)やばいねそれ。うまい棒の曲歌ってたヤツらが今これですよ。 — 「キスしよう」とか(笑) タ) キスしようは初めて作った曲だ(笑)よく覚えてんな(笑) — 対馬さんは不良のイメージあったから、当時ライブ見た時に野坂(yogisha)と「対馬さんって、あんな曲歌うんだね」って話してた記憶ある(笑)「ちょっとイメージ変わったな」「優しい人なんだな」とか色々思ってた(笑) T) (笑) タ) 話戻すようだけど、何きっかけって難しいっすね~。 カ) これ質問したか分かんないんだけど、今回企画やるわけじゃない?それをやった上で、今後どういうワールドピースになっていこうとしている? タ) ワールドピースの方向性ですか?今一番思ってるのは、やっぱ楽曲制作ですかね。その自分たちの音楽をもっと作れるようになりたい、もっと発表できるようにしたい。それが一番ですかね。何かそのためにも色んなイベントに出たり・やったりして吸収したものを音楽に変えていくみたいなのが今一番かもしれないかな。もうワールドピース関係なしで個人的な話になっちゃうんすけど、音楽にもっと携われるものを増やしたいっすね。 カ) なるほどね。 タ) 今作ってるソロとか完全にそうです。今回のイベントと全然関係なくなっちゃうけど、ソロはシンセサイザーとか、打ち込みとかも入ってて、ボーカルとギターとか、あとベースは自分で録って残りは任せたんですよね。今バリカンのハジが打ち込みとシンセを入れて、映像はジョウチさん(元comix・バリカン)が今作ってくれてるんですけど、やっぱそうやって音楽を外に飛ばす行為を今年は考えてますね。 カ) そのためにイベントも出るし、企画もやるしって事か。面白いね。やるためにやるんだね。 タ) そうです。なんか今までも多分そうだったんすけど。11年ぐらい前、正式なリリース音源が出るっていう時に、初めてちょっと長めのツアー行こう!と、組み出した時に一番最初にKOさん(SLANG)に言われたのが「今はもうドサ周りじゃない」って言われたんすよね、その当時で。 だから、集中して東京とかに行け!みたいな。行ってガンガンやった方がいいよ!って、色んな人に見てもらって!って言われたんすけど、俺らはやっぱアホなんでブッキングに出まくってました。 — へぇ~!すごいな。 タ) 東京のブッキングとかめっちゃ出てたよ。だからもう一番最初はただの平日ブッキングじゃないけど、それで無理やり日程を埋めてもらってた。それでカッコ良いバンドがいたりして、それが繋がって「じゃ次やるなら俺らがイベント組むよ!」とか、見に来てたのが例えばヒロさん(break a school)だったり、それが今に繋がってるね。それで今に至ってる。俺ら誰かに紹介してもらってとか、あんまり無かったかな。ライブハウスの人が褒めてくれて、良くしてくれて、じゃあ次こういう風に組んだ方が良いとか、そういうのがいっぱいあったけど、あと挑戦はしまくって東京で企画を組んでやるとか、普通に箱代払うとか。めっちゃ怖かったけどね。でも1回やっちゃったら何か出来るようになって、何回かあったね。 カ) 今回も挑戦だね。 タ) 挑戦ですね。もうそれこそ自分の住んで生まれ育った地元ではあるけど、だけど札幌に離れてから函館で企画をやった事があるかっつったら無いままなんで、要は札幌に住んでた時と今函館に住んでるってだけで状況は変わってないんで。挑戦する。 ~ THE WORLD PEACEインタビュー/おわり ~ <あとがき> 【T】 THE WORLD PEACEに呼んでもらいました。どーも函館MELODICK K'RASH BLASTの Tです。 しかし、何を書けばいいのか分かりません笑 インタビュー見て貰えば大体分かると思いますが、僕らBLASTは函館でずっとやり続けてきて他のバンドの事を考える余裕なんて一切ありませんでした。それだけ自分のバンドに夢中になり、周りを見ずに続けてきたと思ってます。 気づけば先輩ばっかりの周りが後輩だらけになり、年上になってしまい、敬遠されることも多々ありました。 だけど、函館に新しいライブハウス「函館ARARA」が出来て周りの後輩に助けられて、生かされているんだとやっと気づいたのです。 そこで気づいたのは、人生何が起こるかわからねぇって事です。 自分がいいと思ってやってきたことが間違ってるかも?とか考えちゃうんですよねー。 THE WORLD PEACEは昔から知ってる仲間です。俺らが一方的にそう思ってるかもしれません。でも今回誘ってもらって感謝してるし、仲間がやりたいと思う事に参加できるってすごく嬉しいです。 誘ってくれてありがと! TRIPLE CLUTCHはもう解散したと思ってたけどやってたんすね笑 マジで楽しみ!バッチリかましてくれるでしょ。 BARIKANは10年ぶりの対バンかなー?初めて会ったのはまだ彼らが高一の頃だよ笑 太々しい奴らだなーと思ってたあの時から随分時が経ってお互い大人になって楽しい時間を作ろうとしてる。最高じゃん。よろしくね! The Dragsは函館で一番かっこいいロックバンドです。彼らがライブでかましてるのを見るたびに、こっちも負けてらんねぇなって思わせてくれるバンド。 後輩だけどそんなの関係なくてさ、ケツを蹴り上げてくれるバンド。後輩にこいつらがいてくれてよかった。よろしくね。 9/3は間違いなく楽しい夜になります。 だって俺が一番楽しみだし!笑 みんな笑顔で、音楽で遊べる空間が函館にはあるんだよね!みんなで笑い合ってお酒飲んで自由を楽しもう! 【シチク】 ゲンキさんがARARAという大きなきっかけをくれて、カトペさんがあの手この手でやってくれて、岸田とかスタッフ全員一生懸命やってて、それに引っ張られ伸びていく音楽たちが「美しいな」と最近よく思うんだよね。いま函館で音楽出来て良い経験だなと感じてる。 そこに今回18年くらい前に函館メロディックシーンを作った重要バンドのひとつと言っても過言ではないワールドピースが企画をやってくれる。 俺はすごく嬉しい。みんな各々生活忙しいとも思う。でもやってくれる。 対馬さんは「今回企画を通して、お金じゃなく、やる気でも良いし、楽しかった気持ちでも良いし、そういうのを持ち帰ってもらえるような企画に出来たら一番かな。」と話してた。俺はとても誇らしく頼もしく感じた。 俺は中学から対馬さんとは知り合いで、よく一緒に遊んだわけではないけど、バンドを通して、その姿を見て青春を謳歌した。 そんな俺にとっては今回の企画はとても意味のあるものなんだよな。そして何より未来ある企画だなと思う。 俺記事中にも書いてるけど、対馬さん函館でやらないもんだと思ってたから、今回もこれからもやってくれるなんて嬉しい話だよね。 その始まりとも言える今回の企画、是非みんな足を運んで対馬さんとか俺とかでも良いから今回の企画の感想を教えて頂ければ最高。 企画終わったら企画のレポートも書こうと思ってるので、それもよろしく。 当日はたくさん楽しもう!!原点回帰だー!!!!! 過去と現在が繋がった瞬間を見れると思う。楽しみだね。 ■チケット予約は出演者・PASSVOLUMEツイッターDMまで。
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